四国取材記5(東山古墳群とタカミムスビ)
道後温泉のことを書く前に、伊予三山(四山)の四番目の山である東山について触れておきましょう。大和三山との関係で言えば、甘樫の丘に対応する山です。既に写真は紹介しましたが、こちらが東山です。「東山古墳群」と書かれた案内板もあります。東山は伊予三山の一つとされ、古墳が多く、宅地造成などによる発掘調査で28基の古墳が確認されたと書かれています。ここで言う伊予三山とは、天山、星岡山、東山だそうです。土亀山は入っていないんですね。私は大和三山と対比させるために、天山、星岡山、土亀山を伊予三山と便宜上呼んでいます。東山は非常によく整備されており、山頂まで楽に行くことができます。このような道を登って行くと、山頂に着きます。木々が生い茂っているため、見晴らしがいいというわけではありませんが、木々の間からはちゃんと伊予三山が見えます。上の写真中央左にある円錐形の小山が土亀山です。そして、こちらの写真は・・・中央右の白いマンションのような建物の真後ろにあるのが天山で、その右奥に見えるのが土亀山です。天山のずっと左に目を転じると、松山城と城山がはっきりと写っています。写真ではちょうど下の二本の電線が遠くの山と交差してるように見えますが、その山が松山城と城山です。既に説明しましたが、東山と土亀山を結ぶと、道後温泉ですから、ここから土亀山を結んだ先の山の麓に道後温泉があることがわかるわけです。このように山の上に登ると、タカミムスビを実感することができるわけですね。(続く)