ステュークリーが描いた古代遺跡のイラスト59
オールド・セイラムがストーンヘンジを建造した人たちと同じ人たちが加工した丘であることは、間違いありません。その根拠は、ストーンヘンジとオールド・セイラム、それにクリアベリー・リング、フランケンベリー・キャンプといったヒル・フォートが一直線上に並んでいることです。明らかに狼煙の直線ルートです。既に説明したように、ヒル・フォートは鉄器時代構造物ですが、それ以前の新石器時代から丘が加工されて使用されていた可能性が高いわけです。それが約5000年前。彼らはおそらく、遠くからでも目立つ丘の上にさらに小山を築いたりして、その加工丘を測量点並びに光通信の拠点として使ったのだと思われます。私も2014年の5月にオールド・セイラムを訪れました。5000年の歴史があると書かれていますね。実に見事な環状構造物です。砦の中はこうなっています。さらに内側に砦がありますから、二重構造になっているわけですね。その最も内側の砦の中は次のようになっています。ここに古代ブリトン人の狼煙台があったはずです。最後はオールド・セイラムの遠景。この丘から、ストーンヘンジ、フィッグスベリー・リング、クリアベリー・リング、フランケンベリー・キャンプへと狼煙通信が行われいたのではないでしょうか。ちなみに13世紀に建てられたソールズベリー大聖堂もこの直線上にあります。後世の人々も、このラインの重要性に気づいていたわけですね。