宇賀福神社に詣でる(後半)
銭洗弁財天には、下之水神社と上之水神社という水の神様を祭った境内社もあります。ご祭神は水波売神(みずはのめのかみ)。なぜ水の神様が祭られているかというと、鎌倉五名水に挙げられる湧き水が出ているからです。境内にはこのような滝も流れています。宗像三女神のイチキシマヒメも海の神、航海の神ですから水と深い関係にあります。ついでに言うと、イチキシマヒメは大年(ニギハヤヒ)と結婚した天知迦流美豆媛(アメチカルミヅヒメ)の別名である可能性もあります。名前の後半の部分は「流れる水」と読めますからね。またイチキシマヒメは、素性がわからない、同じ水の神・瀬織津姫の候補でもあります。アマテラスの娘ですから、十分にあり得ますね。それはともかく、宇賀福神社(銭洗弁財天)は山に囲まれた、水の気に満ちた、すがすがしい神社でした。