北海道取材旅行6
常呂遺跡の面白いところは、展示物だけではありません。博物館の外に出ると、そこは縄文時代から擦文・オホーツク文化時代までの5000年以上にわたる竪穴住居跡が広がっており、そのいくつかは復元されていることです。こちらは、復元された擦文時代(11~12世紀)の竪穴住居。中に入ると、実際に火が焚かれている暖炉(囲炉裏)があります。実は室内をいぶすために、やっているんですね。虫よけになるし、すすが隙間を埋めてくれたりして耐久性が増すからです。実際この日は、外に出るとすぐに蚊が襲ってきましたが、この中には蚊はいませんでした。明かり窓。煙が充満しているのがわかりますね。こちらも擦文時代の竪穴住居。次は、縄文時代(4500年前)の竪穴住居跡です。復元されていませんでしたが、中央やや左下には黄色いキノコが生えているのが見えます。縄文時代にはどのような竪穴住居だったのか、まだよくわかっていないのが現状のようです。このほかにも、続縄文時代(3~4世紀)の村などが復元されておりました。