イタリアの旅2
ラテン語でMusei Vaticaniと書かれています。Museiは博物館で、ヴァチカンの博物館という意味です。ヴァチカン美術館として知られていますね。ところで、私は全くイタリア語は話せません。ただし、大学時代(国際基督教大学時代)にラテン語は勉強しました。フランス文学専攻生の必修科目でしたからね。ABCDF評価で、一学期目はAで、二学期目はBでした。当時の私の感覚ではAが優で、Bが良だったのですが、実はAは秀でBが優であると後で知りました。就職試験の面接官から「ずいぶん優が多いですね」と言われて初めて、そうか「B」は世間では「優」と呼ぶのかと驚きつつも「いいえ、普通の成績だと思います。上には上がおりますから」と答えたことを覚えています。実際、勉強できる学生は、もっとすごいですからね。私などは足下にも及ばない優秀な学生はたくさんおりました。私は中の上くらいの成績でした。そんな普通の学生でしたが、40年経った今でもまだ覚えているラテン語があります。Quo usque tandem abutere, Catilina, patientia nostra?(カティリーナよ、お前はいつまで我々の忍耐を悪用しようとするのか)紀元前63年にクーデターを起こそうとした政治家ルキウス・セルギウス・カティリーナを告発するために、ローマの弁護士マルクス・トゥッリウス・キケロが行った有名な弾劾演説の初めのところです。この後、一段落分くらい覚えさせられたのですが、今はもう覚えていません。有名な讃美歌もラテン語で覚えさせられました。Adeste fideles læti triumphantes,venite, venite in Bethlehem.Natum videte Regem angelorum.Venite adoremusVenite adoremusVenite adoremus Dominum.イギリスの大学(ケント大学)に留学しているときに結構役に立ちました。さて、そんな昔の話はさておいて、ヴァティカン美術館から見たサン・ピエトロ寺院(大聖堂)です。中庭に出て、写真撮影。手前の大きな木の左の向こう側に、新教皇を決める選挙(コンクラーヴェ)の結果を伝える煙を出す場所があるそうです。(続く)