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テーマ:不思議な世界(697)
カテゴリ:不思議な世界
知られざる人類の歴史8
アリオンによると、日本の古代史で主役を演じた部族があった。いまから2200年以上前にパミール高原で暮らしていた「アマ族」と呼ばれる部族で、優れた知恵と精神性を有するだけでなく、霊能力・超能力とも言うべき能力を生まれつき身につけていたという。パミール高原は、中央アジア南東部に位置する7000メートル級の山々に囲まれた、全体が標高3000メートル以上もある大高原地帯だ。アマ族の多くはモンゴル系の人種であった。 彼らに何が起こったのか、アリオンはつまびらかにしていないようだが、アマ族の人たちは紀元前3~2世紀ごろ、「人類の進化を促し、真の繁栄に導くことを目的として」、東へと旅立った。そのうち二つのグループが目指したのは、ユーラシア大陸の東の果てにある日本だった。「活火山の多い日本列島こそ、人類の進化と活性化に適した特殊な磁場を持つ地域である」というのが、日本を選んだ理由であったらしい。 その二つのグループは、陸路と海路の二つに分かれて日本に向かった。最初に日本に到着したのは、ネパール、インドを経て、中国の江南地方から博多湾沿岸に上陸した陸路グループであった。彼らは九州の原日本人(縄文人)を併合しながら、九州の東海岸から日向地方へと南進し、強大な国家をつくり上げた。北川らは、彼らのことを便宜上、「日向族」と名づけている。 一方、インドから東南アジアの島々を経由して朝鮮半島に渡った海路グループは、陸路グループにやや遅れて壱岐島から出雲に上陸した。北川らは、彼らを「出雲族」と呼んでいる。 日向族の族長にはイザナギ、イザナミがおり、出雲族の族長にはスサノオの父フツがいた。二つのグループはパミール高原を出発するとき、「日本で落ち合った後、一致協力して日本を治め、人類の進化と文化の隆盛を促す」という約束をしていたらしい。ところが、先に到着し、すでに強大な国を築きつつあった日向族は出雲族との協力を拒み、逆に出雲族が保持する皇位継承の証である「十種神宝」の引き渡しを要求してきたという。 これに対し、出雲族の族長であったフツは、息子スサノオとスサノオの第5子であるトシ(後のニギハヤヒ)らを伴って、九州に陣取る日向族に戦いを挑むことにした。 (続く)=文中敬称略 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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