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白山菊理姫

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2005.05.19
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カテゴリ:不思議な世界
予知の不思議1

過去すらわからないのだから、未来などわかるはずがない――と思いつつも、予知が当たる場合もあることは認めざるをえない。とくに数時間後などかなり近い未来に起きる出来事のほうが、より遠い未来に起きる出来事よりも、当たる場合が多いようだ。

『古代日本の航海術』などの著作で知られる東京海洋大学名誉教授の茂在寅男は、2004年10月23日夕方、東京・新宿で開かれた懇親会の席上、大地震の話題を取り上げた。出席者から地震など当分来ないと聞いた茂在はそのとき、つい、次のような言葉を口にした。

「私は大地震が間もなく起きると断言したい。東京に、と限定する訳ではなく、我々にも大きく影響ある地で、もう間もなく起きますよ」
新潟中越地震があったのは、その約1時間後であった。

ただの偶然の一致なのだろうか。
茂在は1972年6月15日にも、知り合いの教授と自動車の中で航空事故が一両日中に起きるという予感がすることについて話し合った。するとその夜、ヴェトナム上空でキャセイパシフィック航空機が空中分解、日本人17人を含む80人余の死亡を伝えるニュースが飛び込んできたという。

正木和三もいくつかの予知をしている。昭和天皇が1989年1月7日に死去することを、一ヶ月半ぐらい前から講演のたびごとに話していたという。1991年1月末の講演会では、参加者からの「湾岸戦争はいつ終わるのか」という質問に対し、「私は湾岸戦争には関係ありませんので、わかりません」と答えるつもりだった。ところが次の瞬間、口が勝手に喋りだしていた。「2月28日に終わります」

正木は翌日、「昨日は講演会で変なことを言ってしまった」と少し後悔したという。しかし、それから約一ヵ月経った2月28日の「予言の日」に、クウェートを多国籍軍が取り返した(停戦合意は3月3日)。

正木は人間による予知について、独特の理論をもっている。脳波がシータ波以下に下がると、時間は一般に肉体が感じる物理的な時間から、生命体世界の時間に変わり、一年間が300分の1秒に短縮される。その状態では、一ヶ月は3000分の1秒にも満たないので、一ヶ月、二ヶ月先などは、未来というよりは今現在とはほとんど同じことになり、知ろうと思えばいくらでも知ることが可能になるのだという。
(続く)=文中敬称略





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最終更新日  2005.05.19 09:29:50
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