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テーマ:不思議な世界(701)
カテゴリ:不思議な世界
予知の不思議4
胸騒ぎが未来の事件・事故の“オーラ”を感じ取る能力だとしたら、人間の想念でその嫌な“オーラ”を変えることはできないだろうか。だが胸騒ぎは、そう簡単に消えるものでもない。何かしらのテクニックが必要なようだ。 反対に、人々の不安や恐怖がマイナスの“オーラ”を作ってしまい、その影響で未来や過去において不安を現実化させてしまうような事件・事故が起きるということもありそうだ。秋山眞人は、人々の想念は現実化してしまうことがあると、よく言っていた。予言や予知が怖いのは、口に出した途端にそのような“オーラ”が発生してしまうことだろう。 人々の不安を煽るような予言をして、その意図的につくられた不安のエネルギーで予言を現実化させてしまうこともできるようだ。巷の“教祖”や、ブッシュのような政治家がよくやる手ではある。 では、実際に起こるかもしれない不幸な出来事を回避する方法はあるのだろうか。秋山は不安を感じたら、それを打ち消すことを口に出すといいのではないか、と言う。つまり、簡単に言うとポジティブ・シンキングの勧めである。 未来に対する不安や恐怖を感じても、「ああ、どうしよう、大変だ」「もう駄目だ」などとは口が裂けても言っていけない。どんなに窮地に追い込まれても、「でも大丈夫だ」と口に出す。そうすると、ポジティブな想念が「不安のエネルギー」に影響を与え、結果を変えることも可能なのだという。 秋山眞人や清田益章は次のようにも言う。運命は一本の細い道ではなく、幅の広い道路のようなものである。おおよその道筋は決まっているが、そこに行き着くまでには右に行ったり、左に行ったり、結構自由に歩くことができる。たとえば、目の前に岩があっても道幅が広いので、避けて通ったり、その上を乗り越えたり、岩をどけたり、好きなことが可能なわけだ。つまり、まっすぐ歩いていけば岩にぶつかるが、それを回避する方法はいくつもある。未来は決まっていないというわけだ。 おそらく、たいていの障害物、つまり事件や事故は、避けることができるのだろう。事件・事故が起きることは、決まっているわけではない。人間の想念を活用すれば、戦争や大惨事を回避できると思われる。 しかし、人間の想念だけでは変えられない、より高い次元で決められた未来というものはあるようだ。それは予知や予言というよりも、預言によってのみ、明らかにされるものなのかもしれない。 たとえばアリオンは、1995年1月16日の深夜、次のようなメッセージをインターネット上で発表した。 「三筋の亀裂は、一筋から分かれた二つの筋に重なる所で軋轢を生む」 ご存知のように、その数時間後の17日午前5時46分、阪神淡路大地震が発生した。震源域とされる明石海峡付近の海底では、三本の断層が確認されており、これが「三筋の亀裂」のことではないかとされている。 アリオンは、このメッセージは予言や予知ではなく、「預言」であると言う。「予言というものは、大いなるエネルギーであるところの存在からの話を、担い手であると定められた人が預ることだ。これは少し予言や予知とは異なる。予言や予知は、人間以外の存在の関わりなしでも成立するが、預言の場合は人間以外の存在の関わりなしには成立しない」 このような場合、よほどのことがないかぎり、人間の力では変えることは困難であるのかもしれない。仮にそうであっても、選択肢は無限にあるように思える。預言が警告である場合もあるだろう。少なくとも、私たちの未来は私たちが決めることができるということは、疑いのない事実のようだ。 (文中敬称略) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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