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『レナード現象には理由がある』の続編、『コメットさんにも華がある』が出ましたv
相変わらずのエリート高校を舞台に、超個性的ほのぼのカップル(とまでいかないものもあるけど、とりあえず男女)の短編4つです。絵はどんどん洗練されてきた感のある川原泉ですが、ツッコミが多くて知識も満載な点は変わっていなくて、ファンとしてはうれしい限り。 このシリーズは常に、 私立・彰英高校は 県下でも指折りの 全国でも有数の 超・進学校で --つまりは 偏差値が高い という文から始まります。そのあとにも、ところどころに、「偏差値」という言葉がちりばめられていて、現代の高校生の日常にいかにポピュラーな言葉かということを感じさせられます。 実際、偏差値って実態がよくわからない(『レナード…』の第1話には偏差値の求め方の数式がキチンと?説明されていますが、読んでも一般人にはわからない)数値ですし、受験の時しか出てこない言葉、社会に出ると使わない言葉なんじゃないでしょうか。 とっくに「偏差値」などとはおさらばした私が、この冒頭のフレーズを何度か読むうちに気づいたのは、「偏差」というのは字からして、普通一般からどれだけ偏っているか、つまり「変さ」なのだということ。 川原泉がえがく彰英高の主人公たちは、確かにみんな一般的な高校生からみてずいぶん変わってる、つまり「変さ」値が高いというわけです。 そんなふうに思って読むと、「偏差値」に振り回される高校生という現象じたいが、なんだか「変」に思えてくるから、不思議です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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