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テーマ:これまでに読んだ本(1062)
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ray*さんの日記から題材をお借りして・・・
読んでいて思わず笑ってしまう本 てどれかしらと思い返してみました。 残念ながら最近新たにそういう本に出会った!という記憶はありません。特に笑いを取る本を探して読んだりはしないですし・・・ 読みながらケラケラ笑ってしまった本というと、子どもの頃からの愛読書つまり児童書ですね。 たとえばケストナーの『二人のロッテ』。ふたごの少女が入れ替わって、料理などしたことのないルイーゼが初めて夕食作りに挑戦する羽目になる場面。うまくいかないのに、お母さんが仕事から帰宅する時間が刻々とせまり、台所でパニックにおちいる彼女の様子が、テンポ良く生き生きと描写されていて、何度読んでも吹き出してしまいます。 他の有名どころでは、『くまのプーさん』(A・A・ミルン)でコブタがゾゾ(ゾウ? 架空のかいぶつ)に会う場面。ほんとうはゾゾどころか、ハチミツつぼに頭をつっこんだプーだったのに、こわがりのコブタはゾゾだと思いこみ、やはりパニックにおちいってあらぬことを口走りながら転げるように逃げていくのです。 こうして挙げてみると、二つとも子どもの喜ぶドタバタなギャグ場面で、もちろん当時子どもだった私は想像力だけはたくましく、そういうシーンがほんとにお芝居か映画でも見るように目に浮かんでしまうため、笑いがとまらなかったものです。 笑いのレベルとしては低いというか、もともと読み物ですから、支離滅裂になったセリフなど音声的なおもしろさに分類されるものです。 しかも、大人になって冷静に読み返してみると、笑われる羽目になった登場人物たちは、気の毒なぐらいパニック状態なので、それを笑うなんて失礼千万というべきかもしれません。 にもかかわらず、幼いときの笑いの経験は、すごく強烈だと思います。いまだに読むと笑ってしまう私、子どものころの心理状態にもどってしまう私がいます。性格が単純なせいかもしれませんが、ある意味、こういう読書体験をさせてくれる本というのは、真の名作なのかもしれません。一生モノの「笑い」を提供してくれるのですから。 10代以降になると、そういう笑いはコミックスで得られるように変わっていきました。私の場合、絵で笑わずに、セリフで笑います。『エロイカより愛をこめて』(青池保子)や、川原泉の作品などは、何回読んでも同じセリフで笑えます。 もうちょっと高尚な笑い、たとえばray*さんが挙げておられた夏目漱石など、アイロニーたっぷりの笑いというのも、探せばあるかもしれません。 でも、私にとっての心からの「笑い」は、やっぱりまだ世間ずれしていなかった幼い頃の単純な笑いであるようです。 最後に、最近とても笑えた話。娘が教えてくれました。国語の教科書に手塚治虫の伝記があり、単元の終わりに学校でテスト(市販の問題集のうつしのようでした)がありました。その中で、手塚治虫の有名なキャラクターは何でしょうというような質問に対し、答えの選択肢の中に、正解の「鉄腕アトム」に並んで、 「茶碗アトム」 というのがあったそうです。茶碗の碗という字など小学生にはむずかしいだろうに、しっかり漢字で書いてあったのですって。 テスト中に笑いが止まらなかった、と娘が言っていました。 楽しいですねえ、「茶碗アトム」。すぐ割れちゃって、弱そうだけど。そこで私は娘に言いました、 「じゃあ、アストロ・ボーイ(鉄腕アトムの英語名)じゃなくて、アストロ・ボウルだね。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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