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テーマ:本のある暮らし(3311)
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以前、寄稿させていただいたリトル・プレス(というのだそうです)「本と本屋とわたしの話」の、第8号が出ました。
毎年、春・秋と2号ずつ出て、そのたびに色合いの少しずつちがう、素朴だけれど端正な表紙がまず私を惹きつけます。 リトル・プレスについてあまり詳しくない私ですが、古書店やネット上で見かける手作り冊子は、独特のイラストや写真がどのページにもちりばめられた雑貨のような趣のものも多い(それはそれで味がある)なか、この冊子はスッキリとした文字中心のデザインで、中味勝負!な感じがします。 何より、なつかしくも落ち着いた、けれど襟を正したくなる教科書体の活字が良いです。 そして、そんな表紙や活字から期待されるとおり、中味も、一語一語吟味され大事にそっと差し出された文章のように思われます。 今号には、むかしと少し前と、二つの鳥取を舞台とする寄稿があって、その呼応がまず楽しいです。 偶然ですが、ちょうど私はこの冬と先月、2度も鳥取県を訪ねたばかりでした。12月は大雪の市内。砂丘は雪原で、ブリザードみたいなのが吹きすさんでいて海も見えませんでした。そして3月は雨の境港。水木しげるさんの妖怪たちの像は人通りのない道沿いで濡れそぼり、振り返ったら動いていそうでした。 私と娘は温泉に泊まり、白いイカのご馳走を堪能したのですが、冊子のエッセイに出てくる「ユリイカ」は、ええもちろん、かの有名な雑誌であり、アルキメデスの名ぜりふなんですけど、どうしてもカタカナで「見て」しまうと、私には「揺り・烏賊」、ジェット噴射で進む透き通ったヤリイカとか、夜の海で揺らめくホタルイカとか、そういうのを想像してしまいます。 それはともかく、鳥取についてのもう一つのエッセイには作者のイラストが掲げられてあり、そのメルヘンなくじらは、私も自分の中にひそかに持っているくじらと、とてもイメージが似通っていたりするので、なにやら因縁を感じてしまう第8号でした。 第3話は、本が本を呼びより深くその世界に分け入っていくという、これも体験したことのあるような感じの内容。ただしその「世界」は俳句の世界なので、私にはちょっと未知だったのですが、こういう既視感と未知感がうまくまざりあったものに出会うのは適度な刺激があって心地よいです。 私も「本棚」のコラージュでちょっとだけ参加させてもらった、第8号のご紹介でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 20, 2015 12:22:12 AM
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