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あおがえるのひとりごと

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2007.04.08
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カテゴリ:お遍路
おはようございます!さすらいのお遍ローラーいーぴんです。

旅館吉野から12番焼山寺へは11番藤井寺の裏山を登って行く事になります。

山越えなんて初めてで(しかも一日で3つも山を越えるなんて!)、さらに何回も回っておられる方には「あれはキツイよ~」などと散々ビビらされ、すっかり緊張してしまってる僕とシミケンでしたが、これはもう藤井寺の本尊薬師如来に仏だのみするしかないと、念入りにお願いし、山に入る。

山に入ると、いきなりさあ行くぞ!というこちらの気を削ぐような坂道。しかも細い。

数十メートル進んだところで、シミケンが藤井寺に笠を忘れたと取りに帰る。
待っていると後ろから軽やかに登って来られるおじさんに声をかけられる。「どうしたの?」事情を説明していると、シミケンが戻ってきて、3人で一緒に行こうということになる。

おじさんは地元の方で金山さん(62)。毎日この山を登っているという。今日は途中の長戸庵というところに用事があるのでそこまで御一緒してもらえるのだとか。登りながら、山道の登りかたを丁寧に教えていただく。

後にわかる事ですが、この出会いがなければ、僕たちは焼山寺にたどり着けなかったのではないかと思う程、金山さんの指導は僕たちを勇気づけ理にかなったものでした。金山さんのお接待にはホントに感謝してもしたりません。金山流登山術はこの先のお遍路できっと助けてくれる事でしょう。

さて名残惜しかったですが金山さんと別れてしばらく行くと、後ろからかわいい系男前が追い付いてくる。キャンプ道具やら大量の荷物を背負い、しかしペースは速い。彼の名前はマヨ。25歳ニュージーランド人。日本人の母を持つハーフ。マヨの彼女が日本で英語の先生をしているとかで追いかけて日本に来たとか。山道が好きでお遍路をしているらしい。この先途中まで一緒に行く事になる。

柳水庵という休憩所で昼食おにぎり2つ。こんなにおにぎりがおいしくて、ありがたいと思ったことは過去にない。

柳水庵でマヨと別れ(彼はそこで野宿)、僕たちは過酷な山道にも少し慣れてくる。慣れるといっても、息は切れ、お互いしゃべる余裕もほとんどないのだか。

しばらく登っているとシミケンは昨日できたまめが痛そう。休憩がてら治療をすることをすすめる。
山を二つ越えて何度目かの休憩をしていると年配のご夫婦に追い抜かれる。夫婦でお遍路というのは大変だろうけどなんかいいなあと思う。

シミケンと「あと山一つ!がんばろう」と励ましあって、思ってたより行けるんじゃないかと思ったのもつかの間、最後の山がとてつもなく急勾配で足の疲れがピークを越えていくのが登り始めてすぐわかる。

もうしゃべる気力も尽き、「やー!」とか「おー!」とか気合いを入れながら一歩一歩。とにかく足を前に出す事だけを意識して登る。そこにはもう思考の入る余地はなく。足の動きに全神経を集中。
もう終わりかと思ったら、また次の登り。ひたすら登る。このまま終わらないんじゃないかと思うくらいそれが続き、やっとひらけた所に出たと思ったら、「→焼山寺まであと1キロ」の表示。まだあと1キロもこれが続くのかと思ってがっくりきながら、それでも前に進むしかないので一歩踏み出すと、その先はお寺までなだらかな坂道。

少しすると山門がみえてくる。ああ着いたという安堵と共に、二人共達成感に少し興奮。山門をくぐると同時にハイタッチ!

時計を見ると意外と早く3時半。7時間半で到着したことになる。金山さんとの出会いがなかったら、この結果はなかったかもしれない。出会いのタイミングといい、藤井寺でお願いしたことといい、なにやら凄い力が働いたんではないか?と思った出来事でした。信仰心というのはこうして生まれるものなのかな?と少し考えるのでした。

その後シミケンは7キロ先の桜屋旅館までくだり。僕は焼山寺の宿坊。虚空蔵院に泊まる事になる。

相部屋の相手は萩原さん(69)区切り打ちで83番まで回られているとか。
しかし、とにかくお遍路している年配のかたは皆若い。見た目も若いし好奇心旺盛。歩く事はすごく大事な事なのかもしれませんね。








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Last updated  2007.10.21 17:56:12
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