テーマ:タイ(3327)
昨夜はタイの燈籠(とうろう)ながしの日だった。
ロイ・クラトン (Loy Kratong) という。 昨年はちょうど日本に戻っていて、見そこねた。 バンコクを流れるチャオプラヤ川に点々と浮かぶ燈籠をみられれば さぞや美しかろうとおもった。 上流から幾百、幾千の燈籠が流れてくる。 そこにまた、タイの女性たちが祈りをささげつつ燈籠を加える……。 あの……。 寅さんが映画でひたすら想像をふくらませるシーンがありますが、 「上流から幾百、幾千の燈籠が流れてくる」 などというのは、 まさにそれなんですね。 はい。 チャオプラヤ河畔に行きました。 たしかに燈籠を川に流す人たちはそこここにいるのですが、 燈籠じたいが魚の餌になるような素材をバナナの葉で飾り立てたもので、 すぐ沈むのです。 細い黄色の蝋燭(ろうそく)1本とヒゴを芯にした長い線香3本が、 バナナの葉でできた王冠のまんなかに立ててあるのですが、 日本の燈籠とちがって 蝋燭を紙の枠でおおったりはしないので、 川に放つとすぐ消えます。 いや、川に放つ前にすでに消えている燈籠も。 要すれば、川に燈籠は浮いていないのです。 でも、この日のためのきれいな電飾の船が何艘も行き交って、 なかなか華やかな眺めでした。 祈りというのはいいものです。 祈るタイ人の姿はすてきだ。 人々のいろんな願いをいっぱい受けながら、 川の泥水はどんぶらこっこと力づよく流れているのであります。 じつは、 オリエンタル・ホテルのレストランあたりから川を眺めつつ1杯、 なんてことができないかな、 と行ってみたら、 とんでもない、 河畔の有名ホテルは、この日、 特別の入場券がないと入ることができないのです。 というわけで、 庶民に混じってひとしきり歩いて、そのまま帰ってきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 17, 2005 08:09:18 PM
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