テーマ:タイ(3327)
カテゴリ:ぼくの疑問符
事情通の方がいたら、ぜひご教示いただきたいことがある。
タイ人の舞踏パフォーマンス的な舞台ものをいくつか見たのだが、 踊りの身振り手振りがどうも揃っていないことが多いのだ。 どうしてでしょう。 単にたまたま下手だったのか、 単にたまたま練習不足だったのか、 それとも単にタイの舞台芸術のレベルが低いのか、 それとも、そもそも 「集団で踊るときは みんながリズムを合わせるものだ」 という発想に乏しい国なのか。 日本でも米国でも中国でも、 少なくとも人さまからカネをとってお見せしようという舞台なら、 踊りのときはみんなでステップを合わせるし、 身振り手振りのタイミングを合わせることで 集団美を演出するのが基本動作でしょうよ。 あまり一般化してモノを言ってはいけないが、 ルンピニ・ナイトバザールの古典人形劇の人形遣いたち (文楽を思わせる人形を頭上にかざしつつ、 舞台の上で人形と同じ動作をして踊る。 1つの人形を2~3人で操り舞台を動き回る) も、 Siam Niramit という今話題のタイ民俗音楽ミュージカルも、 どちらかというとそれぞれがマイペースに踊っていて、 集団のテンポが多少合っていないことなど 意に介していないように見える。 たとえ下手でも下手なりに、 みんなでテンポを合わせようという意識がしっかりとあれば、 それが見えてきそうなものだが。 タイでは、多少人々がバラバラに踊っていても、 きらきらしていれば、 「スワイ・マーク・ナ」(きれいだなぁ) と批評して済んでしまうのだろうか。 ひょっとしたら、日本の生徒たちみたいに 西洋流のフォークダンスを踊るという音楽教育がないのかな。 そういえば、タイのお寺で踊っている地元の人たちも、 身振り手振りは思い思いの即興だった。 阿波踊りのような統一感は皆無。 ばらばらでいい、という文化であれば、 まあそれでいいような気もしてくる。 そのほうが長生きするでしょうよ。 どちらが優れているか、ではなくて、 単なる好みの問題と思えばよいのだろう。 いずれにせよ、 金正日の国の一糸乱れぬマスゲームや人文字、軍隊行進など、 タイ人にやらせるのは とてもじゃないが無理だろうから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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