テーマ:政治について(20120)
カテゴリ:ぼくの疑問符
国家公務員の再就職斡旋を内閣府が「再就職支援センター」で一元管理するという話。
もしわたしが大学で語学三昧にふけらず、まじめに法学・経済学を勉強していたとしたら、これにバッチリひっかかっていた(かも)。 東大時代の同期で、この影響を受ける連中にインタビューしてみたい気もするが、 ぼくが気の合った連中というのは、すでに弁護士に転職してしまっていたり、こいつなら確実に大学教授に転身できる、というようなのばかりで、 逆にこれの影響をまともに喰らいそうな連中のことは「この俗物め」と毛嫌いしていて連絡をとってみる気にもならない。 今回想定されている制度は「出身官庁に関係した再就職斡旋は行わない」ことを原則とするらしい。 とすると、50歳を過ぎたところで、まったく専門外の業界にゼネラリストとして乗り込まねばならないわけだが、 民間にだって、「手は動かないけどマネージャーとしての瞬間藝は絶品」というひとはゴロゴロしているから、 これはさぞハードルが高いだろう。 キャリアの国家公務員といっても人によると思うので、一概には言えないのだが、 もしかりにわたしがキャリアの国家公務員だったら、商社にいるのとはふたつの意味で違う人生だったろう。 商社にいたおかげで、周囲からちやほやされることはまずなく、社会の常識をがんがん突きつけられながら、苦節20年という感じだったけど、 さいわいひとつの分野でじっくり仕事をさせてもらえて、トラブル解決のデパートになれた気がしている。 ほかの立派な同期諸君はさておき、わたしなどがキャリアの国家公務員になっていたら、 「周囲からちやほやされつづけて、社会常識を養えず」 「2~3年で次々に勤務部署を変えてゆく勤務形態なので、深い専門性を養えず」 使い物にならなくなっていたかもしれない。 いまのキャリアの国家公務員の皆さんがそうだ、と言っているのではありません。 わたしのような者だったら……と身震いしているだけです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Apr 10, 2007 08:14:31 AM
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