テーマ:政治について(20115)
安倍政権になってから、日本の政治について配信コラムやブログに書くことが極端に少なくなった。
なぜだろう。 過去の長年の懸案を次々と立法化してゆくスピード感。 政権当初に特に海外メディアがはやし立てて書いた“タカ派”的なる印象も払拭されている。 そもそも安倍首相は“タカ派”などではないのだからね。 小泉純一郎さんと同じく、普通人の感覚に近いひとなのだ。 コラム子としては総じて安心できる政権なのである。 ただし、安倍内閣の大臣人事は、当初から「とほほ」の印象だった。 いわずと知れていた松岡農水相をはじめとして。 佐藤栄作さんのように次々とトカゲの尻尾切りをしてゆく厳しさがなぜ安倍首相にはないのだろうと 何度も歯がゆい思いをしている。 さすがに首相の優しさも度がすぎると思うのだが。 これを称して「お坊ちゃん」と批評することで玄人ぶるのは 爺さまたちにお任せしよう。 いやしくも総選挙と総裁選を勝ち上がった人を「お坊ちゃん」と呼ぶ あんたらこそナニサマだ? 久間章生防衛大臣の辞任に「参院選に打撃」と見出しを打った新聞が多かったが、 「参院選に浮揚効果」 という見出しこそ正だったのじゃないか。 1ヶ月前に辞任した大臣のことなど、投票所に行く国民の誰が覚えているだろう。 そんなこともわからないのか、日本の新聞の整理部は。 なんとも久間防衛相は“とっぽい”ひとだった。 辞めてもらって、せいせいしている。 そして、後任に小池百合子さんを持ってこれた。 安倍首相を天は決して見捨てていない。 年金問題だって、 「時効を撤廃する」 「記録がなくても第三者機関に申し立てることで、もらいっぱぐれを無くする」 という最もだいじなポイントを真っ先に打ち出したことが いかに的を射ていたか、 時が経てば経つほどはっきり見えてきた。 民主党は万年野党よろしく、 いちばんだいじな「時効撤廃」にさえ反対票を投じたのだよ。 この判断ミスこそ、役員総辞職ものだろう。 ちがいますかね。 こんどの参院選は 民主党を負かして小沢・鳩山・菅という前時代の遺物に前線を去らせ、 いまや民主党の主流(のはず)の官僚出身の若手議員がバリバリと政策立案にいそしめる時代をつくるためにある。 万一、小沢民主党が勝っても政権交代は起きないし、 国政のスピード感が損なわれるだけの話だ。 団塊の世代が年金をもらいはじめる前に 日本を筋肉質に変えていかねばならない。 あそび感覚で小沢民主党を勝たせてみるといった余裕はないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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