台北で若手駐在員から言われた。
「泉さんは占いに興味ありませんか。 お泊りのホテルの近くに、うちの家内がときどき行く占い師さんがいて、けっこう当たるのです。 じつは来年春帰任の話が出ているのですが、それを当てちゃったのですよ。 こちらから言ってもないのに」 占い師は「予知能力」が売りのひとと「人生相談」派に分かれると思うのだが、 そこまで予知能力があるなら株や為替の動向を予知してとっくに大富豪になり、 1回数千円の占い業など続けてはいないだろうよ。 だから 「予知能力」が売りの占い師というのは、論理的にいって存在しえないのじゃないかね。 もっとも 予知能力を駆使して大富豪になったあとも、純粋な“趣味”で占い師を続けるというパターンはありうるけどね。 じつはぼくも何度か路上の占い師さんに手相を見てもらったことがあるのだけど、 相当むかし、池袋の路上で恋愛運を占ってもらったら 「あなたがもてないのは、あなたに取りついているものがあるからだ。 いい神社を知っているから、紹介してあげよう。 そこでお祓(はら)いをしてもらいなさい」 と言われて、 な~んだ、こいつ、その神社と提携して皆に同じこと言ってんだろ、 とすっかり白け、千円おいてその場を去った。 7~8年前、けっこう仕事に疲れていたとき、これまた北千住の路上の占い師に将来運を占ってもらったら 「あら、あなた手のひらの色が悪いわね。仕事がたいへんなのね」 おいおい、医者に診てもらってるんじゃないよ、手相でわかることを言えよ…… 相手はこちらの身の上を根掘り葉掘り聞く。 おいおい、手相でわかることを言ってくれればいいんだよ…… これまた早々に引き上げた。 (いま思えば、この占い師さんは「人生相談」派だったのでしょう。 「占い」と思わず、人生相談しちゃえばよかったんですよね。) というわけで、ごく限られた占い師との遭遇が恵まれないものだったことから、占い師さんを見る目がきびしくてすみません。 けっこうかってに信を置いているのが、じぶんが眠っているときの夢。 たまに正夢(まさゆめ)だったりするし。 じつはね、けさがた見ていた夢は、CNNに呼ばれてテレビ座談会に出る夢だったのです。 中国について喋るはずだったのに、席についたら「高齢化社会と科学技術」について喋れというから、 「人間は働かないとボケる率が増す。老人でも活発に動き回れるよう、モビルスーツ(動作補助機能つきの衣服)がきっと役立つ」 というようなことを英語で喋った。 あっというまに50分の座談会が終わって帰宅し、 「CNNに出ます!!!」と このブログに一生懸命に書き込んでいるところで目が覚めた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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