カテゴリ:ぼくの疑問符
あぁ、自分は政治の仕組みに疎かったのかしらと思ったのは、内閣改造と自民党役員人事を行うのが8月末だということ。
参院選後、とうぜんすぐに行うものだとばかり思っていた。 防衛大臣の好人事の延長線で 短命なる農水大臣や いのちを救ってやったのに働きが見えない厚労大臣などごっそり入れ替えて 「こころだけでなく、からだも改めます」 という明確なメッセージをすばやく出すものだとばかり思っていたからね。 8月中旬にインド、東南アジアの歴訪を入れてしまっているからとか、 新任者の身元調べをじっくりせねばならぬからとか 理由解説はいろいろあるけれど “相変わらず”一歩も二歩も遅いスピード感 という印象だけが残ってしまう。 安倍内閣の仕事をじっくり見ていれば、国民投票法をはじめ長年の懸案を着実に実現したスピードは合格点だし 年金問題への対処だって結果としてみれば及第点だと思うのだが、 批判側は 長年の懸案の矢継ぎばやの解決を「性急」と言い、 年金問題への対処は「スピード感が欠如」という。 全体としてスピードはあるのにここぞというところで停滞するから、 「スピード“感”がない」 という印象を与えていないだろうか。 スピードはあるがタイミングが悪いと、スピード感がないことになる。 参院選大敗の多々の理由のうちあまり語られていないことをいえば、 参議院の自民党幹部が、利権政党から理念政党へ変わった自らの姿に気がついていなかったことにあるのではないか。 土建への公共投資。 なくなったわけではないが右肩下がりになった途端に 票田の土建集団が大動員できなくなった。 (いっぽう民主党は公務員の労組をおさえた) そのぶん、(前回の小泉劇場のように)イメージ選挙で戦わねばならないのに イメージ選挙で勝てるとは見えない爺さまたちをもってきたところが、 四国4県全敗、 東京の事実上ただ1人の自民党組織票候補(保坂三蔵さん)の落選などにつながったと思う。 長老にさがっていただくのは難しかったのだろうが、その辺の候補者擁立の甘さで4~5名は失っている。 私に言わせれば参院選敗北は 理念政党型の内閣布陣を強化すべきというメッセージのはずだが、 現実には派閥の領袖が寄ってたかってますます小泉政治と逆方向にもっていきそうなのが気になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 31, 2007 08:22:34 AM
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