台北へ飛ぶ昨晩の機上でふと考えた。
ワイドショーなどで、
「きょうは小泉チルドレンの◎◎議員にお越しいただきました」
と司会者が言い、◎◎議員がペコッと頭をさげる。
そういう情景にいい加減、違和感をもっていた。
いつまで「チルドレン」という用語を続ける気か。
郵政選挙直後の2~3ヶ月の社会現象用語として使うならよしとして、すでに郵政選挙が「歴史」に属してしまうほど時間が経ってなお、いい歳の国民代表に対して“小泉チルドレン”はないだろう。
“小泉チルドレン”は今や差別用語ではないか。
「いい加減にその“小泉チルドレン”という言い方はやめていただけませんか」
といってワイドショーの出席者に議論を吹っかけるくらいの根性を本人たちがまず見せてほしい。
でないと、小泉・武部組(←強いて言えばわたしならこう呼ぶ)はいつまで経っても“チルドレン”呼ばわりで、国会では無論のことメディアからも一人前に扱われない。
ためしに Google で「小泉チルドレン 差別」で検索したら、ずばり
「“小泉チルドレン”は差別用語」
と書いておられるブログがあった。
http://blogs.yahoo.co.jp/sasurai3481/50136933.html
あぁ、わたしだけの思いではなかったか。
日本のメディアは自民党議員の紹介で「町村派の……」とか「津村派の……」とか枕詞をつける流儀になっている。
しかし、そもそもそういう枕詞を捨てるべき(「脱・派閥」)というのが「小泉・武部組」の存在理由であるはずだ。
だから“小泉チルドレン”という枕詞を安易に使うメディアや論者に切り込み返すことこそ、小泉・武部組の存在証明なのだ。
「一自民党議員と呼んでいただきたい」
と切り返してほしい。