宇宙でイスラムの断食月(ラマダン)を過ごすイスラム教徒の宇宙飛行士は、1日のうちいつからいつまで断食すべきか?
(通常、日の出から日の入りまでが断食の時間帯。) 24時間のうちに16回も地球を周回する国際宇宙ステーションのなかで、「日の出」と「日の入り」をどう認定するか。 さる10月にマレーシア人の Sheikh Muszaphar Shukor さんが地球を飛び立つにあたって、これまで悩む必要のなかった事象にどう対処するか決める必要があった。 マレーシア政府は、聖職者や学識経験者150名の智慧を結集して「国際宇宙ステーションでイスラムに則(のっと)るための指針」を作成した。 それによれば、地球を飛び立った地点の「日の出」と「日の入り」が基準になる。 この話、The New York Times Manazine 12月9日号に紹介されていた。 1日5回、メッカに向って祈るべきところ、それが難しければとにかく地球に向って祈れ。 そして、地球がどこにあるか分からなくなったら、どこへ向って祈ってもいい! Chances are, if an astronaut can't find Earth, he's got other problems. (こう言っちゃ何だけど、宇宙飛行士さんが地球を見失うとしたら、もっと別の問題が起きてるってことだよね。) この英語のオチが、いい味だしている。 イスラム教徒が断食月に宇宙へ飛び立ったのは今回が初めてではなく、昭和60年にディスカヴァリー号に乗ったサウジアラビアの王族がいたそうだ。 王族が飛んだときこの問題で悩まなかったのは、なぜ? 宇宙は、ヨーロッパのホテルのなかみたいなものだったか……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 13, 2007 08:16:36 AM
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