テーマ:政治について(20110)
カテゴリ:ぼくの疑問符
小沢一郎氏の昨年秋の熱辯(ねつべん)とやらを日経の秋田浩之記者が引用紹介していた。1月20日第2面「風見鶏」。
≪極端にいえば、政党の最大のテーマは選挙なんだ。 選挙に負けて偉そうなことを言ったって何にもならない。 国民の支持を得て初めて自分の考えを政治、行政に生かせるのだから。≫ 参院議員との会合の席での発言らしい。 文脈から考えて、このひとのいう「偉そうなこと」とは、筋道を通した議論のこと。 彼がわたしの配信コラムを読めば、きっと「偉そうなコラムだ」とのたまうはずだ。 筋道を通そうとするのはナンセンスで、票集め第一。 だからスーパーマーケットの店長よろしく4月初旬の特売期間にガソリンの値札を25円下げるのが自分の仕事だとうそぶくわけだ。 国政とバーゲンセールの区別がつかないのだろう。 「自分の考え」を生かすためには国民の支持を得なければならないが、その支持とやらをいつ国民からもらうのか。 自分の考えを「偉そうに」言ったって何にもならないというのが、このひとの持論なのであるが。 もしわたしが選挙に出るとしたら、その第一の目的は自分の主張をメディアに乗せ、街角の風に乗せることだ。 政治家が「支持を得る」とは、国民がいちようにもっている安易な心に取り入ることではなく、信念にしたがって国民を啓蒙し結果的に自分を支持してくれるようになってもらうということだ。 選挙は、国民にとって最良の教育・啓蒙の場であるべきなのだ。 そういうことが語れぬ党首とやらを、わたしは心の底から軽蔑する。 大衆に媚びて尊王攘夷をとなえながら、いったん政権を取ると尊王開国に向った明治維新という歴史事象が、とかく政治家にとっての妙な免罪符材料になっているのではないか。 大衆迎合の尊皇攘夷志士気取りは結構だが、それ相応の緊迫感でもって日本の対外関係を憂慮し、諸外国に抜きん出た国にせんという気概だけは持ってもらいたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 21, 2008 11:51:44 PM
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