テーマ:中国&台湾(3305)
カテゴリ:台湾の玉石混淆
2月19日に台北の『都会時報』を見ていたら、
≪総統:台湾の国際組織加入は台日の共同利益に合致する≫ という見出しのベタ記事があった。 ん? と思って読んだら、2月18日に平沼赳夫さんが台湾大統領府で「大綬景星勲章」という勲章を授与されていた。 日本の新聞では報道されているのだろうか。 台北駐日経済文化代表処(=台湾駐日大使館)のサイトに詳報が出ていたので、記録として転載させていただこう。 陳水扁大統領は台湾メディアからもさんざんに叩かれているが、それでも毎日の紙面やテレビ画面に話題を提供しつづけている。 この元気。 いわゆるレイムダックの枯れたところが感じられないのは、見上げたものである。 ≪陳総統が日華懇の佐藤元会長および平沼会長に「大綬景星勲章」を授与 陳水扁総統は2月18日、台湾政府および国民を代表して、「大綬景星勲章」を日華議員懇談会の佐藤信二・元会長および平沼赳夫・会長に授与し、長期にわたる台日両国の実質的な友好関係への卓越した貢献を表彰した。 授与式は同日午前11時に総統府で行われ、王金平・立法院長、許水徳・元考試院長、林佳龍・総統府副秘書長、朱玉鳳・外交部次長、陳鴻基・亜東関係協会会長、池田維・日本交流協会台北事務所代表らが出席した。 授与式は礼官が祝辞を読み上げた後に、陳総統が佐藤元会長および平沼会長に勲章を授けた。 陳総統は両氏と握手して祝賀の意を示し、受章者は感謝の言葉を述べた。 続いて、陳総統と佐藤元会長および平沼会長は祝杯を挙げ、出席者らとともに受章を祝った。 授与式終了後、陳総統は佐藤元会長および平沼会長と会談を行った。 このなかで陳総統は、 「佐藤元会長と平沼会長の卓越したリーダーシップによって、日華議員懇談会は日本の政界において数多くの台湾に友好的な法案を推進し、台日両国の実質的な友好関係の推進に尽力した。 両会長の台湾に対する貢献を表彰し、心からの感謝の意を示すため、国家の崇高な栄誉の象徴である『大綬景星勲章』を授与した」 と語り、未来の台日両国関係がさらに友好的に密接になるよう期待を示した。 陳総統は 「台日両国は正式な外交関係がないが、互いの貿易経済の往来やビジネス協力はきわめて緊密であり、いまが歴史上最も関係がよいと言えることに、十分満足している。 昨年の台日間の貿易総額は600億ドルを超え、両国民の往来は250万人を突破した。 これは両国の代表処(台北駐日経済文化代表処・日本交流協会)が共に努力したことのほか、日華議員懇談会の歴代会長およびメンバーが全力で取り組んだからこそ、輝かしい成績を収めることができたのであり、特に感謝しなければならない」 と述べた。 また、陳総統は 「平沼会長は、2001年に産業経済大臣として、台湾が世界貿易機関(WTO)に正式加盟できるよう協力してくださっただけでなく、2005年に日華懇の会長に就任してから、日本政府に対して台湾観光客のノービザ待遇の開放を促し、さらに2007年には台日両国の運転免許相互承認を推進されたことは、特に若者が両国を往来する際の交通、旅行がより便利になり、互恵関係がさらに進んだ」 と強調した。 台湾が世界保健機関(WHO)年次総会のオブザーバーとしてWHOへの参加を希望していることに関して、陳総統は 「平沼会長と佐藤元会長および日華議員懇談会すべてのメンバーの協力により、日本政府が台湾のWHO年次総会オブザーバー参加に公開支持を表明するに至った」 として、感謝の意を示した。 陳総統は、今後日華議員懇談会が常に初志を貫き、引き続き台湾の国際組織参加の際に必要な支持と声援が得られるよう期待を示し、 「台湾が国際組織に加盟することは、絶対に両国の共通利益に合致すると信じている。 両会長が手を携えて台湾を親善訪問し、『大綬景星勲章』を受勲されたことは、日華議員懇談会と台湾の関係がますます友好的に緊密になっていることの象徴である」 と語った。 佐藤元会長および平沼会長は、 「陳総統から『大綬景星勲章』を授かったことは、個人としての栄誉だけでなく、日本国民の栄誉であり、今後必ず信念をもって両国関係の親善のために尽力し、深厚な実質的友好関係を発展させてゆきたい」 との考えを示した。 【総統府 2008年2月18日】 = わが国に友好的な日本の国会議員グループである「日華議員懇談会」の佐藤信二・元会長および平沼赳夫・会長(衆議院議員)一行は2月17日~18日の日程で台湾を訪問し、陳水扁総統から「大綬景星勲章」を受章した。 佐藤信二・元会長は任期中において熱心に台日実質関係の促進に取り組み、運輸大臣の任期中に台日航空協定の改訂に力を尽くした。 平沼赳夫・会長は目下同時に「日華親善協会全国連合会」会長および「亜東親善協会」顧問を兼任し、わが国に友好的な日本の議員および各都道府県市49支部ある日華親善協会を率いて多くの方面からわが国のために声援を送ってくださっている。 このほか、平沼会長は運輸大臣および経済産業大臣任期中に、わが国の世界貿易機関(WTO)およびアジア太平洋経済協力会議(APEC)の加盟に協力し、また日本政府に対してわが国民の日本観光のノービザ措置実施を促した。 これらの台日の実質的関係向上への重大な貢献に対して感謝するため、陳総統は18日午前11時に両氏に「大綬景星勲章」を授与し、表彰した。 【外交部 2008年2月18日】≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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