八田與一(はった・よいち) のアニメ映画制作のことを 『北國新聞』 で知って、何度かこのブログで紹介したことがある。
去年4月に虫プロが制作計画を発表したときは 「フォルモサの神様 八田與一物語」 という仮題だったのが、「パッテンライ!」 という題名に変わるようだ。
きょう 9日のコラム 「時鐘」 に紹介されていた。
≪日台合作で制作が進むアニメ映画 「パッテンライ!」 は、金沢出身の土木技師・八田與一(よいち)の活躍を描く。
タイトルは台湾語で 「八田来」。 八田が来た、という意味である。
長男の晃夫(てるお)さんから 「八田来」 の由来を聞いたことがある。
東洋一のダム造りを成し遂げた八田技師は、現地の人々と分け隔てなく接した。
娯楽の乏しい工事現場では賭け事が流行したが、技師は警察官に掛け合い、 「ささやかな楽しみだから」 と、黙認させた。
ただし、賭けに伴うけんかは厳禁し、 「騒いだらクビ」 と言い渡した。
そうはいっても、時に騒動は起きる。
が、技師が姿を現すと、作業員は 「八田来」 と口にし、争いをピタリとやめたという。
威圧でなく温情と規律で接したボスと、敬意を抱いて服した部下である。≫
コラムはこのあと、リンチ事件を処理する日本相撲協会の見苦しさに触れているが、ぼくは相撲にもリンチ事件にもまったく興味がないので割愛します。