愛媛県松山市の商店会が出している文化PR誌『松山百点』3月号を読んだら、NHKの武内陶子(とうこ)アナウンサーが道後温泉での不思議な体験について書いていた。
武内さんは愛媛県大洲市のご出身で、高校は松山東高校(愛媛一の県立高校ですね)。 平成15年末の紅白歌合戦の総合司会に内定したと内示を受けたが、公式発表までは親兄弟にも言ってはならず悶々としていた日曜日、松山市の道後温泉本館「神の湯」に入った。 ≪お湯のはたで身体を洗っていたときのこと。 一人のおばちゃんが私の方へすーっと近寄ってきた。 と、ひとこと「背中すってあげらい」 ……へ? 私の背中? なんで? 突然のことに何が起こったのか状況が飲み込めない。 しかしおばちゃんはおかまいなしに後ろにまわり、私の背中を洗い始める。 ごしごし。 「たまにはこういうのも、えかろ?」 ごしごしごし。 「どう? 元気でたかい?」 (は、はい) 「ほーかい。ほしたら、また一歩踏み出せらい」 そう言って、行ってしまったのである。 どうしてわかったの? 私、顔が悩んでた? わけがわからなかったけれど、心がじわーと温かくなった。 涙まで出てきた。 そして、総合司会もできるかもしれない、と思った。≫ こういう、ふと現れるふしぎな守り手の存在を、ぼくもまったく自然に受け入れることができます。 たぶん、天使とか聖霊とか八百万(やおよろず)の神々とか様々の名で呼ばれる、実在の現象なのだと思っています。 ≪あのおばちゃんは果たしてこの世の人だったのだろうか。 もしかしたら私の守護霊で、あの世から私を元気づけに来てくれたのかも。≫ 武内アナウンサーは随筆を題して「あの世とこの世をつなぐお湯」。 仕事でも私ごとでも、一生懸命じゃと、おもいがけん偶然に救われることが有らいね。 「気ィ」のちからが助けを引き寄せてくれたんかな思うことも有らい。 おばちゃんは、道後温泉の湯気の向こから、悩んどるモンの「気ィ」を察して出て来てくれたんじゃろか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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