テーマ:政治について(20121)
石川県能見(のみ)市は、金沢市の南西にある。
ここで今年度から、年間を通して土曜日午前中に退職教員による補習を行っているのだそうだ。 「フォローアップスクール」と、おしゃれなネーミングをしている。 やればできる、ということだ。 6月30日の『北國新聞』社説で読んだ。 やろうと思えば、今の制度でもここまでやれるということ。 全国紙やテレビの特集番組で取り上げてもらいたい話だ。 子供たちのためになることはもちろん、退職した先生がたに引き続き社会に貢献していただくための一番の方法だ。 社説から: ≪ 小学生の学力向上策 補充教室は土曜も活用したい 小学生の学力向上策として、石川県教委は退職教員を放課後に派遣する補充教室をモデル地域の5市町で始めたが、 学校外の人材を生かした学習支援に本格的に取り組み、県内全域に広げるなら、 放課後だけでなく土曜日の活用も検討していいだろう。 実際、能美市では今年度から「フォローアップスクール」と銘打ち、土曜日午前中を使って退職教員らによる補充教室を始めた。 夏休みや放課後の補充教室は例があるが、年間を通して土曜日を活用するのは県内初の試みである。 改定された学習指導要領では主要教科の授業時間を増やす一方、週5日制の維持が確認されたが、 土曜日が休日だからといって学習する機会をことさら避ける必要はないだろう。 地域の実情に応じ、学びの場を柔軟に設定し、学習支援策を充実させてもらいたい。 県の事業は退職教員が「補充学習サポーター」として地域の小学校を訪れ、希望者を対象に放課後に補充教室を開く。 学力差が生じやすい3、4年の算数が対象で、今年度は金沢、能美、かほく、輪島、中能登の推進校で始まった。 教員の大量退職がこれから本格化することを考えれば、ベテランの指導力を子どもたちの学力向上策に生かさない手はない。 県は2年間かけて成果や課題を検証するが、学年や教科の拡大、さらには土曜日の活用も検討してほしい。 一方、能美市のフォローアップスクールは小学4~6年生の算数を対象とし、根上、寺井、辰口の公民館など三会場で実施される。 受講は無料で、初回は全体の1割近い約150人が集まった。地元の退職教員ら講師18人を確保し、来年3月まで夏休みを除き、年間30回の教室を予定している。 教室では児童が持参した教科書やドリルを使い、その週に学んだ内容を自習形式で復習する。 つまづきや遅れを取り戻し、基礎学力を身につけるのが主な狙いだ。 能美市教委の独自事業として教室が始まったのは、保護者から学校週5日制や「ゆとり教育」による学力低下を心配する声が強かったからだという。 同様の思いは他の地域でもあるだろう。教委や学校側は真摯に受け止めてほしい。≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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