7月3日の日経夕刊3面のコラム「なるほどビジネス Map」は、全然「なるほど」じゃなかった。
「世界の液晶パネル生産の国・地域別シェア」がテーマ。
平成10年4~6月には、
日本 72.3%
韓国 27.7%
というシェアだった。
それが平成20年4~6月には
台湾 45.2%
韓国 41.6%
日本 7.1%
中国 6.1%
になった。
数字だけ見ると 「なるほど」 なのだが、日経の編集部の手にかかると、こんな解説地図になる。
わずか 6.1% のシェアしかない中国が、液晶パネル生産を席捲しているかのように見える。
液晶パネル生産にまったく縁がないはずの、内陸部の省や、チベット、ウイグル自治区、内モンゴルまで
「中国だ!」
で塗りつぶしたからおかしなことになった。
この日経編集部にかかれば
中国のシェアが 0.1% であっても同じように中国全域を該当場所として塗りたくるのだろう。
ほんとうは、こういう統計を解説地図に落とし込むときは棒グラフ形式にして、シェアに比例した長さの棒を各該当地に立てるべきものだった。
「なるほどビジネス Map」は面白いコラムだが、編集者に修行が足りないようだ。