テーマ:政治について(20117)
カテゴリ:日本の政治
「選挙必勝の私自身のやり方で今後も全力でがんばる」そうだ。
もともと首相が務まる健康も辯(べん)もなかった。 だから、たぶん次の選挙で負けるまで民主党は何も変わらないと思う。 * たとえ青臭くても、前原誠司(せいじ)さんの手法こそ、あるべき野党第1党の姿を示していた。 小沢の国連中心主義みたいな甘えきった抽象論ではなく、議論の対立軸を具体的な法規定にまで落とし込んで議論の叩き台として堪えうるものにして提示する。 成立の見込みのない法案づくりで事務局は疲れたかもしれないが、それを続けていれば人が育ち、党内外の意識改革も進んだはずだ。 その前原路線を下ろすことになったのは、自殺した永田寿康さんに発する 「偽メール事件」 が契機。 若い執行部を、あの 「偽メール」 に飛びつかせたのは、前原流の新時代路線が定着すると生きていけなくなる民主党内の爺さんどもが、 「たまには国民のレベルに合わせて低次元の喧嘩もしないと票が取れんぞ」 と煽ったからだと、今でも思っている。 わたしは民主党の姿としては、かつての前原路線を支持する。 そして、小沢一郎氏の路線は前原路線の対極にあった。 対立軸を提示するとき、具体論にまで落とし込まない小沢流。 抽象論で上滑りしておれば、あとで逃げが利(き)く。 非現実的だが横路一派や朝日新聞にはウケる国連中心主義のチラりズムは、前原さんの手法なら具体的な法規定に落とし込みはじめた途端に 「アウト」 だが、小沢流なら掲げつづけられる。 だって、議論は必要なし。 本気で実現したい政策の対立軸なし。 政権を取って、自民党政治を継承するのが、小沢一郎氏の目的のすべてであったから。 * オモテ舞台での議論を拒否する旧来型の政治でしか生きていけない小沢一郎氏のおかげで、民主党は 「政党」 らしい加齢臭が身についた。 党内外で議論拒否しつづけても生きていけるのだと示すことに一生をかけた人だ。 おっと、過去形ではない。 民主党の議論拒否路線は、次の選挙で負けるまで続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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