三井物産勤務時代、営業部門経験ゼロの寺島実郎氏は、鳩山由紀夫氏の外交ブレーンのひとりだということになっている。
「脂ぎった加藤周一」 という比喩が当たっている。
「三井物産戦略研究所」 サイト では、寺島実郎氏が岩波書店 『世界』 誌に連載するコラムまで読める。
商社がここまでイデオロギーにコミットしてしまって良いのだろうか。
昭和48年に早稲田大学大学院の政治学研究科で修士を取って三井物産に入社しているが、商社は文系の修士を採用することは、まずない。
採用時からただの商社マンではなかったのは明らかで、どういう後ろ盾があったのか、他人ごとながら興味がある。
後ろ盾なしでは、商社勤務しつつ社外にあれだけ露出することは不可能だから。
新聞やテレビで散見するコメントは、独特の威圧がまぶされていて、考える習慣のとぼしい人ならスーッと幻惑される。
そこここで座標軸がズレているのだが、それがまた妙な新鮮感をかもし出す絶妙なズレ方。
著書を読み込んで徹底批判してやりたい気持ちはあるのだが、新聞紙上の小文を読んだだけでもイライラさせられるのだから、寺島実郎著の本を読むのは相当の苦行だろう。
寺島実郎氏は、11月5日の夜7時33分から8時1分まで首相官邸の執務室で鳩山首相と面談している。
どういう頻度で会っているのか、新聞の首相動静欄はこれから注意して見ようと思っている。