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Nov 30, 2009
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カテゴリ:日本の政治
「事業仕分け」 は、財務省の振り付けによる緊縮財政ショーだった。
仕分け人のために作られた周到なマニュアルは、財務省の制作だったから。

「議論が公開された」 ことを評価する向きがあるが、むしろこれまで官僚間の駆け引きを報道しなかったメディアのことを批判すべきだ。

さまざまな政策について、原局となる官庁と財務省との両論を世間にさらすことは、これまでもできたはずだ。

両論あるうちの財務省側だけに仕分け人なる藝人がつく今回のやり方は、議論の方法としてまことに不公平。

裁判でも被告・被告人に辯護士がつくように、仕分けショーでは原局官庁側にも仕分け人をつけてはどうか。



11月27日の 『北國新聞』 の社説が、学力テストが全員参加型だとなぜ良いか、分かりやすく書いてある。

企業でも、内部監査には年々ちからが入っている。
学校の監査にあたる学力テストをよりよく生かすのは、時代の趨勢に合っている。


『北國新聞』 平成21年11月27日 社説

≪◎学力テスト縮小 目的を矮小化する愚

 政府の行政刷新会議による事業仕分けで、全員参加型の学力テストを抽出方式に縮小する方向性が示されたことに失望を禁じ得ない。

「学力を知るだけなら、抽出率を下げてもいい」 という仕分け人の指摘は、知ってか知らずか、前提が間違っている。

学力テストは、おおまかな傾向をつかむためだけに実施するのではない。
テストの結果を詳細に分析し、授業の進め方や指導法の改善など、学力向上に生かすために行うのである。

 抽出方式では、国全体の傾向は理解できても、全国平均と比べて、市町村や学校ごとの位置がどのレベルなのか、どのような分野が弱いのか、などの詳しい状況が把握できない。

目的を矮小化して予算の削減を正当化し、ようやく根付き始めた学力向上の取り組みに水を差す愚を犯してほしくない。

 ゆとり教育などの影響で、子どもたちの学力低下が不安視されている。
全国一斉に行うテストが実施されたことで、地域の問題点が浮き彫りになり、対策に取り組む動機付けになった。

この点は高く評価されてもよいのではないか。

 教育界は、競争や評価を過剰なほど嫌がる傾向がある。
学力テストについても 「競争の激化」 や 「学校の序列化」 につながるといった批判があった。

だが、それらの主張は、子どもたちの身を案じてというより、自分たちの都合だったように思える。

学力テストのデータは、指導の成果を見るモノサシとして有用であると同時に、学校や地域ごとに突き付けられる教える側の 「成績表」 でもあったからだ。

抽出方式への移行を一番喜んでいるのは、指導力に自信のない先生たちではないの
か。

 実際、過去3回の実施で、テスト結果が学校間の競争激化をもたらしたり、序列化を促したりした具体例はほとんどなかった。

むしろ最下位水準だった大阪府が学力向上プランに取り組み、小学校の成績を前年の全国41位から33位にまで引き上げるなど、各自治体の自主的な努力を引き出した意味は大きい。

成績上位の県や地域に学び、全体の底上げを図ることの重要性を改めて指摘しておきたい。≫


同じく、『北國新聞』 コラム 「時鐘」  平成21年11月27日

≪行政刷新会議による事業仕分けが連日、耳目を集めている。
議論は公開でネット中継されているが、平日の一日、付き合う人はまれだろう。

あれもこれもバッサリという結果や、一言半句の刺激的なやりとりが、「必殺仕分
け人」 なる前宣伝の文句に重なる。

それが人気を呼ぶのだろうが、もてはやされているのを見ると、ついヘソを曲げたくなる。

「芸が受けるのは、用心しろということだ」
と、落語家の桂歌丸さんに教わった。

当地の客はノリが悪いでしょう、と水を向けた折である。

ノリが悪いのは客のせいでなく、テメエの芸がお粗末なんだ、と反論された。

逆に、客に大受けするのも用心が肝心。いい気になるとそこで芸の勢いが止まる、と歌丸さんは続けた

大向こうの客は、芸を鍛えもすれば、つぶすこともある。
「必殺仕分け」 劇の観客は、どっちだろう。

「仕分け」 は本来、国会の仕事。
今度の「必殺劇」も予告編だというが、本編を見てガッカリということはいくらもある。
木をなぎ倒すような一刀両断は、観客の目を奪う。
が、木を見て森を見ず、という言葉も、頭にちらつき始めてきた。≫





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最終更新日  Nov 30, 2009 08:25:44 AM
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