テーマ:政治について(20114)
カテゴリ:ぼくの疑問符
毎年1度、元旦号しか買わない 『毎日新聞』 は、かねてより許せない新聞だ。
『東京日日新聞』 と名乗っていた時代の、南京攻略時の 「百人斬り」 捏造記事を、頑として撤回しないからだ。 (ちなみに東京日日新聞の捏造記事は、10年ほど前、国会図書館へ行ってじっくり読んだことがある。 記事が仮に事実としても、百人斬りの相手は南京突入前の戦闘における国民党軍兵士とあり、戦犯に問われるべきものではなかった。) その毎日新聞が別件でまた、性懲りもなく確信犯的ウソつきを続けていると知って、ますます許せなくなった。 * 昭和47年。わたしが小学6年生のとき。 男と女がふたりでホテルに入ると何が起きているのか、人生の肝心のことを理解せずにいた頃である。 毎日新聞の西山太吉(たきち)記者と外務省の女性事務官が機密文書漏洩容疑で逮捕されたときのテレビ報道のようすは、今でも薄っすら記憶にある。 西山太吉氏が女性事務官を 「ホテルに誘ってひそかに情を通じ、これを利用」 (起訴状の文言) して機密文書を盗み出させて入手し、社会党議員に渡して暴露させた。 その後の裁判で 「知る権利」 が争われたから、てっきり西山記者は入手した情報をもとに記事を書いていたものと思っていた。 だって、本業の新聞記者という肩書きを振りかざして 「われは善玉」 と主張し、裁判を闘ったわけだろ。 ところがじつは、西山太吉氏は不正入手情報を単に社会党議員に横流ししたのみ。 本業には使っていなかった、つまり、入手情報をもとにスクープ記事を書いたわけではなかった、ということを37年後の今頃になってようやく知った。 何だ、西山氏の行ったことは、単なるスパイ行為だ。 「知る権利」 云々はおこがましい。 教えてくれたのは、『世界日報』 平成21年12月8日付の 増 記代司記者の記事 「密約漏らした西山元毎日記者が “報道” したと平然とウソを書く毎日」。 ≪毎日 12月2日付 社会面には 「密約を報道し国家公務員法違反に問われた西山太吉・元毎日新聞記者」 との記述がある。 これは明らかに歴史歪曲だ。 当事者だった毎日がどうしてウソを書き続けるのか、不思議でならない。≫ と増 記者は書く。 ≪毎日が書く 「密約を報道し国家公務員法違反に問われた」 は真っ赤なウソなのである。 西山氏は2008年2月、国に賠償を請求した裁判でも敗訴したが、当時、毎日は 「密約を示す文書を入手して報道し、国家公務員法違反で有罪が確定」 と書き、 朝日も 「 『密約』 を報じ、国家公務員法違反で有罪判決が確定」 (いずれも2008年2月21日付) と報じた。≫ 増 記者によれば朝日新聞は今年12月の記事では事実に即した表現に変えているそうだ。 ≪朝日は修正している。 12月2日付 社会面に 「沖縄密約と外務省機密漏洩」 と題する 「キーワード」 を載せ、 「電文は、外務省の女性事務官から当時毎日新聞記者だった西山太吉記者へ渡されたもので、その後社会党に流れたことがわかり、西山氏と事務官は有罪となった」 と記している。≫ 増 記者の筆鋒は鋭い。 ≪事件当時、毎日は西山氏を休職させ、編集局長を更迭して全面的に非を認めた。 それが今になって、なぜ平然とウソを書くのか、誰が考えてもおかしな話では ないか。≫ メディアの一見小さな罪を決して許さぬことで社会の健全が保たれるのだと、わたしもまた確信している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ぼくの疑問符] カテゴリの最新記事
|
|