テーマ:政治について(20115)
カテゴリ:日本の政治
自民党政権の時代には、ことあるたびに野党がそれぞれに批判コメントを出し、それをメディアが小まめに報道するというパターンができていた。
民主党政権になってからこのパターンが変わってしまい、自民党はおろか共産党による批判コメントさえ滅多にお目にかからない。 突っ込みどころたっぷりの政権なのに。 野党の批判コメントを、たんにメディアが報じないだけなのか、それともほんとに各野党が静かになったのか。 これが今年の秋以降の最大の謎。 民主党政権の自壊をじっくり待っているのだろうか。それをさらに待つ国民は堪らない。 自民党の小泉純一郎氏や森 喜朗氏、町村信孝氏など、発言すればメディアも無視するまいと思われる人たちまで、じつに静かだ。 小沢一郎氏が健康問題で退場したら、民主党の求心力は一気になくなる。 そこで烏合(うごう)の衆となった民主党議員らをかきまわし、「深まる不況に対して手を打つための大連立政権」 を作るという魂胆でもない限り、 こんなにみんな静かなわけがないが…… と、解けない謎を誰か解いてくれないかなぁと寒空を見上げるのであります。 * ここで、『北國新聞』 の心に沁みるコラムを再録させてください。 コラム 「時鐘」 平成21年12月25日 ≪クリスマスになると、ドイツ文学者の西義之さんから聞いた話を思い出す。 旧制四高出身で、母校や金大、東大で教壇に立ち、退官後に金沢に移り住んだ。 足しげくドイツや周辺に出掛けていた人で、ある時、オーストリアの教会での見聞を教えてくれた。 訪れたのは 「きよしこの夜」 の作曲家ゆかりの土地で、クリスマス礼拝には当然、その歌の合唱がある。 本来の歌詞はドイツ語。 西さんもドイツ語で歌い出したが、集まった人からは英語やフランス語などさまざまな歌詞が聞こえてきた。 西さんも、途中から日本語に切り替えた。 多くの言葉での合唱が終わった後、感動の拍手が続いたという。 国を超えて 「地には安らぎを」 と願う。 いい話ですね、 と言ったら、西さんは 「悲しくもある」 と応じた。 共に 「きよしこの夜」 を願うのは、それが容易にかなわぬからでもある。 希望があるから祈り、失望を重ねるから祈る。 西さんは、ベルリンの壁が築かれるのを目撃し、壁が崩壊した後の混乱も知る。 その人の 「悲しくもある」 だけに、強く心に残った。 以来、「きよしこの夜」 を聴くと、時に切ない思いがする。≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 28, 2009 08:34:32 AM
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