テーマ:政治について(20119)
カテゴリ:日本の政治
たまに、浅瀬に迷い込んだ鯨を “救う” べく、なんとか沖へ送り出す大作戦がニュース種になることがある。
天然記念物なら別だが、鯨ならさっそく捕獲すればいいのに。 専門の人たちにも来てもらい、肉から骨まで利用しつくす文化を披露すればいいのに。 いつもそう思う。 平たくいえば、浜辺で焼肉パーティー。 抗議で騒ぐオーストラリア人対策には、パーティー入り口脇で 「カンガルー虐殺・肉処理」 の映像を大型スクリーンに流しておけばよい。 ところが偽善 (?) の はびこる今日では、浅瀬で鯨が死ぬと そのまま浜に埋めて腐るに まかせる。 白骨化したころ掘り出し、標本にするのが せいぜいだ。 骨しか使われぬでは、鯨は成仏できまい。 * 鯨の味噌漬けというのが、能登にはあったらしい。 『北國新聞』平成22年3月10日 コラム 「時鐘」 より ≪映画 「おくりびと」 を褒めて私たちを喜ばせてくれたのに、今度はイルカ漁批判映画を持ち上げる。 訳の分からない米アカデミー賞である。 ルール無視の隠し撮りが、果敢な潜行取材という褒め言葉になる。 ものは言いよう。うさんくさい話は、聞き流すしかない。 ムキになって言い返しても、疲れるだけである。 能登で新種の鯨が捕獲されたことがある。 「肉はみそ漬けにするといい」 と、地元の人に言われて驚いた。 研究者に同行し、新発見に色めき立ったのだが、地元の人はとうに鯨のことを知っていた。 大切な宝物として扱い、一片の肉も粗末にしてはいなかった。 反捕鯨団体は、鯨がかわいそうだと叫ぶ。 相手は、人間が束になってもかなわない最大、最強の生き物である。おそれ、敬う気持ちがわくはずである。 声高な 「保護」 には、自分たちこそが最強の支配者であるという思い上がりがプンプンする。 そんな手合いは、風向き次第でふらつくもの。 大食漢の鯨が増えすぎると、ほかの魚たちが危なくなる。 もし、そうなったなら、今度は真っ先に鯨を殺せ、と叫びかねない。 やはり、うさんくさい。≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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