テーマ:最近観た映画。(39959)
カテゴリ:美術館・画廊メモ
16篇の短篇アニメーションを2時間かけて上映する会が、3月27日にアップルストア銀座の3階で開催された。多摩美大や武蔵野美大の学生さんたちの作品だ。
1月には満員御礼だったと聞いていながら、20分前に会場入りしたら自由席は半分も埋まっていない。それが、開演から少したつと立ち見の客が左右にぞろぞろと。 こういうところが、学生の催しらしいところだ。 ひとこまヒトコマの絵はそのまま額に入れて飾りたくなる出来映えなのだが、商業アニメに慣れてしまった脳には、ずいぶん間延びして見える作品が多かった。 そういう感受は、ぼうとく なのかもしれないけれど。 たぶん、ぼくの脳は、一瞬間をも退屈させない映像作品に慣れきって堕落しているのである。 それにしても、どの作品も 素ッとぼけた仕上がり。こうまで 素ッとぼけ が揃うと、素ッとぼけ の価値が下がる。 サムネイル画像集 をご覧ください。(← 見たい画像をクリックすると拡大します。もう一度おなじ画像をクリックすると戻ります。) 参加作品一覧 から、これはという作品をいくつか。 清水誠一郎 「chu-gakusei (完全版)」 無機質的な 人間もどき が、スポーンと抜ける快感世界をスポッ、あ、スポッ! 澤井邦男 「HERO DRINK」 飲むと空飛ぶスーパーマンになれるドリンク剤を拡販男がくれた。でっぷりおやじの生活の結末は? 星新一のショートショートの味わい。 奥下和彦 「赤い糸」 画面の左から右へ貫く、たった1本の赤い糸が、つねに一筆書きの絵の形をとりつつアニメとして人の出会いをつづる。秀作なのに、背景音楽の音とびが惜しまれる。 井上 涼 「赤ずきんと健康」 昔話キャラ総動員の素ッとぼけた癒しは、ミュージカルの味わい。後半、息切れしたかな。 大桃洋祐 「輝きの川」 美しい切り絵のアニメ。そのまま絵本化したい宮沢賢治ばりのストーリー。16分の作品だが、思い切って10分に圧縮すれば作品の質が昇華する。 伊東佳佑 「PHOTON」 抽象図形がユーモラスなドラマを踊る。 三品和貴子 「降伏論」 束芋作品ばりの色調の絵に才能を感じるが、ストーリーが散漫。 告畑 綾 「夫婦」 粘土人形のリアリティあふれるアニメ。ごくごくふつうの老夫婦の生活を粘土人形が演じるだけで、ここまでおもしろいとはね。 薩摩浩子 「海の人」 いささか退屈なアニメだが、あとで解説を見たら砂絵コマ撮りのアニメだったという。予習してから見ればよかった。しかし、やはり、6分は、長すぎた。 あと7篇あったのですが、ご紹介できず、ごめんなさい。ひとことで言えば、もう少し圧縮してエッセンスを楽しませていただけると、サイコーです。 = = 3月のブログ冒頭 = = 六本木ヒルズの ANNA SUI ショップのショーウィンドー。 2月26日の夜、森美術館で 「医学と藝術展」 をみたあと、さまよって、ふと。 六本木ヒルズはとんでもないところで、周囲を1周半も巡ったけど地下鉄六本木駅へ行く入り口がない。 警備員さんに聞くと、 「エレベーターで2階レベルへ上がっていただければ、ありますよ」。 いったん六本木ヒルズ森タワーの入り口付近まで上がらないと、地下鉄への降り口がない仕組み。設計思想にいささかの傲慢さを感じてしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 29, 2010 12:04:21 AM
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