五月人形商戦の真っ盛り。四国・松山市から東京に出てこられた木彫人形師の西川南雲(にしかわ・なうん)さんに日本橋高島屋の特設会場で久々にお会ひしました。
会場の一角で絵具皿をひろげて、ミニ色紙に初夏の水辺を描いてをられました。 道後温泉の商店街にある雛人形ショップでお会ひしたとき、お店の方が 「南雲(なうん)先生」 と呼んでゐたのにならひ、わたしも 「南雲先生」 とお呼びし、お付き合ひをさせていただき10年が経ちます。 南雲先生のパレット。3枚のミニ色紙は、桃太郎とその家来たちが赤鬼ならぬ鍾馗さまを囲んでをります。 「お運びいただきましたので」 と、この3枚の色紙をわたしに下さいました。 「この桃太郎の絵ェは、これまで描いた桃太郎のなかで一番の出来ぢゃけんね」。 小さいとき講談社の絵本で見た凛々しい桃太郎を思ひ出しました。 3枚並べられる額を特注して、玄関に飾るつもりです。 即売会場の展示棚の前に立っていただきました。 一番人気はどれでせうかとお聞きしたところ、この 「皐月組(さつきぐみ)」 ださうです。 南雲先生いはく、 「これは五月人形にまつはるものが勢揃ひでしょ」。 なるほど、兜に刀、桃太郎に金太郎、鍾馗(しょうき)さま、最下段には鯉幟(こいのぼり)の3点セット。 うるはしい中間色で彩られた一刀彫。金もあでやかな初夏の水辺の背景画も めでたい。 この 「皐月組」 は 105,000円の品。 わたしが以前、弟の新居落成の祝ひに贈った 「鍾馗」 人形がこちら。 邪気悪病を払ふ神として、端午の節句に像を飾る。もとは唐の玄宗皇帝の夢に現れた進士の姿とか。 南雲工房の 「鍾馗(しょうき)」 は 57,750円。 (箱書きに 「鍾馗」 を 「鐘馗」 と書かれたは、弘法も筆の誤り。) すがすがしい 「皐月(さつき)鯉のぼり」。ちなみに 52,500円。 他にもいろんな人形が揃ってゐます。松山市の 南雲工房のサイト からご注文になれます。 (なほ、本篇のかなづかひについては、「平成かなづかひのご説明」 をご覧下さい。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Apr 2, 2010 08:16:06 AM
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