テーマ:政治について(20117)
カテゴリ:日本の政治
参院選を前に、当然こうなるだろうと予想していたことが次々と外れる。
1.社民党が連立政権に残った 社民党がいなくても、民主党+国民新党だけで参議院で過半数を確保できている。 総員242名の参院議員のうち、民主党が116名、国民新党が6名だから2党合わせて122名。過半数である。 ちなみに参議院の社民党議員は5名。 普天間基地問題で当然、小沢政権は社民党を切り、民主党+国民新党の2党の与党体制で乗り切ることで政治日程は決まり、と思っていた。 ところが民主党が一向に社民党を切りに掛からない。 社民党は暴れ放題だ。 社民党が辺野古移設への反対を増幅させるほど、海兵隊は一層長く普天間にい続け、職業運動家も失業しない。 普天間付近の、米軍基地のおかげで食っている人たちも安泰だ。 ほんとは、誰も困っていないのだろう。 普天間基地の存在にほんとに困っている人たちがいれば、社民党の横車に猛然と反発すべきなのに、そういうひとがテレビにも新聞にも出てきませんね。 民主党の山岡賢次議員 (栃木4区選出) が失言したとおり、民主党にとって普天間基地は国民生活とは関係のない問題だから、連立の枠組みを変えてまでマジメになって取り組むほど重要問題ではないということ。 それに気がつかなかったわたしが、アホでした。 2.鳩山由紀夫氏が首相職に残った 参院選は当然、鳩山首相では乗り切れないから、いいタイミングで顔を挿(す)げ替えて鳩山時代のお清めをし、かつ新しい顔が別のボロを出さないうちに投票日を迎えるのがベストだ。 「5月末までに普天間問題を決着させる」 という鳩山首相の出来もしない約束は、5月末という良いタイミングで辞任するための下準備だと思っていた。 後任の首相は菅直人氏。 菅首相は、参院選投票日までの1ヶ月間は死ぬ思いで、持ち前のヒステリー症候群を抑える。 そうすれば、どう転んでも鳩山首相のままよりは民主党の議席数が増えるだろう。 ところが、意外だった。鳩山由紀夫氏が首相職を辞める気配がない。 民主党に鳩山下ろしの動きがいっこうに起きない。 鳩山由紀夫氏のことばのすり替え術 (「最低でも県外」 → 「できることなら県外と言ってきた」 など) は、病的な虚言癖のあらわれ。 ところがこれが、みごとな打たれ強さとなって内閣支持率2桁台の維持に寄与しそうだ。 野党も、鳩山首相のままのほうが選挙が戦いやすいから、本気で鳩山下ろしに掛かろうとしない。 * 暴れ放題の社民党も、人間としての欠陥が問われる鳩山首相も、常識的には切ってしまうべき。 ところが、一旦それをやってしまうと、そこから政界が流動化しはじめ、ついに小沢一郎氏本人まで巻き込む波になる。 だから、切れない、のだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 28, 2010 12:20:39 AM
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