日本の国防の基礎的問題として前から挙げられていたのが、沖縄県与那国島上空が台湾の防空識別圏に組み込まれていること。
日本領土の上空でありながら、台湾の空だった。
沖縄返還の際に、米国がわざとこの問題を放置したとしか思えない。
日本のノド元にはこんな刃物も残されている。
ようやく日本政府が、与那国島上空を日本の空にする方針を固めた。
きっと、米国が日本を利用して台湾と中国へ 「この地域の領土・領空・領海線はゆるがせにしない」 というメッセージを送らせることにしたのだろう。
小沢政権大混乱の 「お清め」 第1弾か。
産経5月30日、外信面ベタ記事:
≪日本の防空識別圏拡張、台湾が拒否
台湾外交部 (外務省) は29日の声明で、
「日本政府が沖縄県与那国島上空の防空識別圏 (ADIZ) を西側に拡張する意向を通告してきたが、台湾の主権と空域にかかわることで受け入れられない」
と拒否した。
声明は
「現行のADIZは米国の沖縄統治期以来のもので、日本側の事前協議を欠いた一方的な通告は遺憾」
と批判している。
(台北 山本 勲)≫
日経5月30日、政治面ベタ記事:
≪防空識別圏修正に抗議
【台北=新居耕治】 台湾の外交部 (外務省) は29日、日本政府が台湾に隣接する沖縄県与那国島上空の防空識別圏を修正し、台湾側の洋上に広げる方針を決めたことに対し、「受け入れられない」 とする声明を発表した。
「日本が事前に十分な意思疎通をはからなかったのは遺憾」 とした。≫