テーマ:政治について(20112)
カテゴリ:日本の政治
目下の国防課題のイロハのイは、沖縄県の西半分に正常な国防体制を敷くことだと前から思っている。
『北國新聞』 平成22年7月22日社説に全く同感だ。 ≪先島諸島に陸自部隊 離島防衛の認識深めたい 防衛省が、沖縄県の先島諸島に陸上自衛隊の部隊配備を検討している。 沖縄駐留米軍の再編・縮小問題が外交、安全保障の焦点となっているが、沖縄本島以西の 「無防備な国境の島々」 の防衛に関する国会の議論は少なく、国民の関心も薄い。 安全保障と海洋権益確保の面で重要性を増している離島防衛の国民的な議論と認識を深めたい。 宮古島や石垣島、与那国島など日本西南端の先島諸島は、中国と領有権を争う尖閣諸島と目と鼻の先であり、台湾、中国とも至近距離の戦略的に重要な位置にある。 防衛省は中国海軍の増強と海洋進出に対応し、2005年度からの現行防衛計画大綱に 「島嶼部に対する侵略に対して、実効的な対処能力を備えた体制を保持する」 と明記した。 しかし、沖縄本島以西の島々では現在、宮古島に航空自衛隊のレーダーサイトがある程度で、「実効的な対処能力」 の整備はこれからの課題である。 日米両政府が合意した米海兵隊のグアム移転など沖縄駐留米軍の縮小は、自衛隊による防衛体制の見直しと不可分のはずである。 しかし、沖縄では自衛隊に対する抵抗感も根強い。離島防衛については、政府自身の認識も十分ではなかった。 例えば、日本の領空を守る 「防空識別圏」 の境界線が、領土である与那国島の真上に引かれるという異常な状態が、今年6月にようやく正された。 沖縄復帰前の米軍の誤った線引きを今まで踏襲してきたのである。 宮古島や与那国島に国境警備の陸自部隊を段階的に配置するという防衛省の検討案に対して、中国や台湾を刺激し、国際交流による沖縄振興に好ましくないといった声が今後高まるとみられる。 しかし、与那国島の町長と町議会議長は昨年、現実に即して陸自部隊の配備を防衛省に要請している。 尖閣諸島周辺における中国海軍の動向や台風など大規模災害への対処、さらに自衛隊配備による地域活性化やインフラ整備に期待してのことである。 沖縄の米軍基地負担の軽減だけでなく、周辺諸島の防衛と振興策についても真剣に検討する必要がある。≫ 与那国島上空の防空識別圏の線引きを日本政府が正し、台湾政府がこれに反発し、目下 与那国島の上空の一部は日本政府と台湾政府の防空識別圏が重なり合っている。 この辺の事情をわかりやすく図入りで説明したサイトがあったので、ご覧ください: 与那国上空 「防空識別圏」 変更を台湾に拒否させる中国 http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1209.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 23, 2010 08:22:36 AM
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