テーマ:英語のお勉強日記(8012)
カテゴリ:英語 la angla lingvo
久野 章(すすむ、日へんに章)・高見健一 著 『謎解きの英文法 単数か複数か』 (くろしお出版、平成21年刊) は、文法の揺れがある事象について、用例を Google 検索してヒット件数を比較しながら母語話者の傾向を分析する手法を盛んに使っている。
説得力が増す、いいやり方だ。 同じ単語が単数形とされたり複数形とされたり、その機微がおもしろい。 Today, statistics has become an important tool in the work of many academic disciplines. (今日、統計学は多くの学問分野の研究で重要な道具になっている。) These statistics look fishy to me. (これらの統計数値はうさんくさい。) 単・複についてのアメリカ英語とイギリス英語の鮮明な違いの例の数々。 Staff や crew の例も興味深いが、端的なのがこんな例だ。 Microsoft is releasing its new product. (アメリカ英語) Microsoft are releasing their new product. (イギリス英語) The Yankees や The Mariners は定冠詞つきで複数扱い。 AC Milan や Manchester United などサッカーチームは、アメリカ英語では単数扱いだが、イギリス英語では複数扱いだ。 Nobody can see themself directly, can they? (鏡を使わずに自分自身を直接見ることなんて誰にもできないよね。) という文がなぜ正しいか。とくに、themself という驚きの語形! 切れば血が出る英文法の本だからこれを読むと、「これって間違いでしょ」 と思う表現がじつは適格、あるいは適格・不適格の線上だ、といったことが分かって、視界が広がる感じがする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 24, 2010 07:22:54 PM
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