カテゴリ:美術館・画廊メモ
おすましミニチュアダックスフント。どんな材料で作ったか、わかりますか? つややかな表面をみると、蝋(ろう)で作ったみたいですが。 愛嬌のあるゴリラです。 瀬畑 亮(せはた・りょう)さんの 「セロテープアート」。 なんと材料は、これ。セロハンテープです。 瀬畑さんは子供のころからセロテープで造形する楽しさにはまって、ついに新たなジャンルを開いてしまった。 セロテープメーカーのニチバンの協賛も得て、普通のセロテープよりも薄い素材で作られた特注品を使っています。透明色と、青、黄、赤、白、黒。 素材が薄いので、1層だけだととても淡い色です。だから混色も自在なのです。 気負いありげな兎です。耳と鼻の桃色がいい色でしょ。 セロテープアートのことは、日本経済新聞の文化面で読んだことがありました。 だから、銀座一丁目の Oギャラリー から個展開催の案内をもらったとき 「おぉ! 実物が見られるぞ」 と、わくわく。 画廊に行ったら、実物はもちろん、作者の瀬畑 亮さんとお父さまにもお会いできました。 「ブログで紹介していただけるなら、写真を撮ってもいいですよ。ちょっと触ってみますか」 と、ゴリラ君をひょいと持ち上げてぼくに渡してくれたのでした。 瀬畑さんは、造形だけでなく絵画表現にも挑んでいます。薄い色つきセロテープを貼り重ねて混色し、透明感・奥行き感のある絵に仕上げます。 ジャンルを題して 「セロ版画」。「セロハン+画」 を 「セロ+版画」 と語呂合わせ。 写真の下列が、セロテープを貼り重ねて作ったオリジナル。 上列の作品は、オリジナルをコピープリントしたものに透明なセロテープを貼り重ねて、質感をオリジナルに限りなく近づけたもの。 透明感・奥行き感までオリジナルを再現しています。 セロ版画でつくった立方体を組み合わせたオブジェ。 題して 「セロキューブ」。画廊の床に据えてモーターで回転させています。 未来のいろんな可能性が見える個展です。 銀座一丁目4-9 の Oギャラリー で12月28日まで。(27日は午後8時まで、28日は午後5時まで。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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