カテゴリ:科学技術に驚く
いまだにこれを超える設定のサイボーグはいないと思われるのが 「エイトマン」 だ。
ぼくはエイトマンが好きで、テレビアニメは欠かさず見たし、学生のころ飲み会での唄はエイトマンの主題歌だったし (もちろん振り付けつきで) 、その後 原作漫画の復刻版が出たときも狂喜しながら買った。 実写版のエイトマンもビデオで観た。ブレードランナーのような暗さが合っていた。 ハリウッドでもっと予算をつけてリメイクしたら確実にブレークするヒーロー。 エイトマンの動力は胸部の小型原子炉で、ということは胴体は小型発電所だったわけ。 超スピードのエイトマンが受ける外部衝撃にも堪えるタービン発電機をつくるのは、技術者にとって大きな試練だ。 IHI (=かつての石川島播磨重工業) が自走ロボット用の電源にも使える超小型ガスタービン発電機を開発したという記事を読んで、エイトマンにまた一歩ちかづけたような気がして、うれしくなった。 日刊工業新聞 平成24年2月17日 ≪IHI は12月16日、手のひらサイズの超小型ガスタービン発電機を開発したと発表した。試作タイプで発電実証運転に成功した。 世界最小・最軽量のガスタービンを使い、同程度の大きさの発電機や燃料電池を上回る出力・連続使用が可能。 災害・救難時の携帯用電源をはじめ、自走ロボット用電源などへ採用を見込む。 同発電機は超小型ガスタービンに高速発電機を組み込んだ。 直径8センチメートル、長さ12センチメートル、重さ1.2キログラム。定格出力400ワットで定格回転数は毎分40万回転。 潤滑油を使用しておらず、燃料にはプロパンや軽油、灯油などを利用できる。 試作した発電パッケージでは、発電機内蔵ガスタービンに冷却ファン、消音器、燃料タンク、電装系・補機類、エンジン起動用電池などを組み合わせた。 連続運転時間は3時間で、起動時間は約30秒、冷却停止まで約2分半と起動性も高い。≫ 出力400ワットだから、ヘアドライヤーも動かせないけれど、でもうれしい。 起動時間が約30秒というのがすごい。毎分40万回転、毎秒約6,700回転のタービンを、自走ロボットの衝撃にも堪えられるように作るのは高度な技術だ。 IHI のサイトを見たら、創業の嘉永6年(1853年)12月5日は 「水戸藩 徳川斉昭が幕命により江戸・石川島の地に造船所を創設した日」 とある。 石川島播磨重工業が、まぶしく見えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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