テーマ:政治について(20112)
カテゴリ:日本の政治
民主党批判の舌鋒するどい産経も、さすがに森本 敏教授の防衛大臣就任は批判しなかった。
「民間人」 が防衛相になることをあげつらう与野党コメントも、控えめな報じ方だった。 これまで2人のあまりに不出来な防衛相に比べれば、座標軸のしっかりした森本さんにその任にあたってもらうのは大いに歓迎だ。 首相はもちろんだが、財務相、厚生労働相、農水相、経産相、国土交通相のように選挙公約に直結した政策を担う大臣は議員出身である必要があるだろう。 しかし、現実に選挙で争点になるテーマが少ない文部科学相や法務相のようなポストは、議員ならざる専門家がその任にあたってもよいと思う。 もちろん、首相の任命責任はひときわ重い。 その流儀でいけば、日本のように (悲しいことだが) 防衛や外交が選挙の争点にならない国では、国会に議席をもたぬ防衛相や外相がいてもよいかもしれない。 「国会に議席をもたぬ外相」 というとドキリとさせられるが、たとえばインド大使の齋木昭隆さんを外相に抜擢する人事であれば大いに歓迎したい。 そもそも防衛や外交が選挙の争点にならない国だから、民主党のような定見のない党が政権をとったのである。 人材の乏しさを自民党から補うことはできない以上、議席なき賢者を抜擢する人事はやむをえない。 どこで聞いたか忘れたが 「民間人がミサイルのボタンを押す人になってもよいのか」 という詭弁を言うコメント人がいたが、日本の政治システムではミサイル発射は防衛相の専決事項ではない。 かりに防衛相がミサイルを発射できるのなら、田中直紀議員の防衛省居座りこそ危険の極みだった。 首相をはじめ関係閣僚の合意なしにはやれないことを、あたかも防衛相の専決事項であるかのように言うコメント人のことばの軽さよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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