テーマ:政治について(19982)
カテゴリ:科学技術に驚く
業界紙なので、一般の皆さんはご存知ないと思いますが、これはすごい発見。
福島原発事故のあとの除染にたいへんな費用がかかっていますが、阿蘇山周辺からとれる阿蘇黄土リモナイトを撒けば、放射線が遮蔽されて除染の目的をかなり達成できるそうです。 調べてみると、阿蘇リモナイトは消臭効果があって、これを混ぜた犬の餌も販売されています: http://www.lala-house.com/default.php/cPath/22 電気新聞 平成25年1月24日1面の報道をご紹介します。 ≪阿蘇鉱物で線量低減 東京理科大 地表、最大7割減確認 東京理科大学の矢島博文教授らの研究グループは1月23日、鉄の酸化物を主成分とする 「阿蘇黄土リモナイト (LM)」 が放射線の遮蔽効果を持つことを発見したと発表した。 LM に多く含まれる鉄がガンマ線を減衰させるため、ホットスポットなどに散布すれば6割程度の線量低減効果が見込める。 実証実験では厚さ2センチメートルの散布で地表の線量が最大約75%低減し、効果が持続することが確認された。 今後は汚染地域の線量低減や放射性廃棄物の処理、原子力発電所の廃炉への活用に向けた研究開発を進める。 LM は熊本県の阿蘇山周辺から産出される鉱物。火口湖中に溶出した鉄分を多く含んでおり、埋蔵量は1億トン以上とされている。 矢島教授らは LM に含まれる鉄の遮蔽効果に着目し、茨城県内のホットスポットで LM の散布実験を実施。 実験では汚染土壌1平方メートルに LM を厚さ2センチメートル散布したところ、毎時 0.58 マイクロシーベルトの放射線が 0.15 マイクロシーベルトに低下した。 解析では、厚さ2センチメートルの LM に対するガンマ線の減衰率は約 65% になるとの裏付けが得られた。 汚染地域の線量低減に向け、吸着剤などでセシウムを回収する除染が実施されている。 矢島教授は 「除染に加えて LM による放射線遮蔽を実施すれば、いかなる場所でも年間被曝線量1ミリシーベルト以下の環境を実現することが可能だろう」 と話す。 今後は LM の焼成で遮蔽効果の向上を図るほか、散布方法や施工方法を検討。 ホットスポットの放射線量に適合した散布量の面積、渥美、場所などの最適化を図る。≫ 神さまは、解決法をちゃんと用意してくれていたようです。それに気づくかどうかが、人間の努力しだいということなのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 29, 2013 07:14:58 AM
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