テーマ:政治について(20112)
カテゴリ:科学技術に驚く
日本近海の海底のメタンハイドレート。昔から 「未来のエネルギー源」 と言われながら、一向に掘り出されないのはなぜだろうと思っていた。
「電気新聞」 の3月27日の記事で、理由がわかった。 いまのところ、「採取管に砂が入り込んでポンプが詰まる」 といったレベルのところで、まずは難渋しているらしい。 本気でヒトとカネをかけて取り組めば何とかなりそうに思う。 瞬間的な超高温しか出せない核融合よりは、よほど現実味がある。 核融合とメタンハイドレート採取に、それぞれどのくらいヒトとカネをかけてきたか公開してくれれば、答えはいっぺんに出るのではないか。 「電気新聞」 平成25年3月27日2面 ≪メタンハイドレート産出試験続かず 砂の流入が一因 次世代のエネルギー資源「メタンハイドレート」の実用化に向け、天然ガスの主成分メタンを世界で初めて海底から採取した政府の産出試験が今月中旬終了した。 採取機関は過去最長の6日間に達したが、目標の2週間には及ばなかった。 実験の継続を阻んだ原因の一つはまたしても 「砂」 だった。 メタンハイドレートはメタンと水が結び付いた氷状の物質。 1気圧ならマイナス80度以下、0度なら23気圧以下で安定的に存在する。 ガスとしての採取には、温度の上昇か、圧力の低下が必要で、政府は技術の改良を10年以上重ねてきた。 世界初の採取は2002年3月にカナダの永久凍土地帯で行われ、温水が循環する採取管を使う 「加熱法」 で約470立方メートルのメタンを回収した。しかし、取り出したメタンのエネルギーより 「加熱などに要したエネルギーの方が大きかった」 (経済産業省・資源エネルギー庁) という。 この反省を踏まえ、2007年4月の実験では圧力を下げてメタンハイドレートを分解する 「減圧法」 に切り替えたが、地層中の砂が採取管に入り込み、ポンプが半日で止まるトラブルに見舞われた。 採取管にフィルターを設置して2008年3月に再挑戦すると、採取量は一気に27倍になった。≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Apr 3, 2013 08:13:39 AM
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