カテゴリ:美術館・画廊メモ
マイコレクション展、略して 「マイコレ展」。美術コレクターが愛蔵の作品をお披露目する会である。きょう8月25日まで、The Artcomplex Center of Tokyo 2階で開催している。
ぼくがもっている作品を展示したくて、コレクターの会 「美樂舎」 に入ったのが平成23年の秋。 去年は念願かなって嵩居伽子(たけい・かこ)作品を2点出展した。 (平成24年8月12日ブログぼくのコレクションからも2点 「美樂舎マイ・コレクション展」 @ 京橋三丁目) ことしは松谷千夏子(まつや・ちかこ)さんの作品を4点出展している。 「白いNUDE」・「黒いNUDE」 (平成23年作品) この連作は、柴田悦子画廊で買ったもの。松谷さんがはじめてヌードモデルを描いた作品。 “Drawing – Black Print” (平成25年作品) こちらは、シルクランド画廊で買った。 黒い着衣はドライポイント版画で先に刷り、これに鉛筆で まどろみを描き足して仕上った最新作。 会場ではこのほかやはり平成25年作品の “Croquis – NUDE” も展示してある。 柴田悦子画廊で毎月、営業時間後に行われるクロッキーセッションの成果。 松谷さんの手から夢のようにうつくしい女性像が生まれるのは、修練を積み重ねた末の自由奔放な描線のゆえだろう。女性たちの目の輝きも髪のゆらぎも、のびやかな四肢も、ちょっと見たところでは偶然性にみちた線のいたずらに見えるけれど、ではこういう線が描ける作家がほかにいるかといえば、なかなかいないのである。 * ことしのマイコレ展、会場にはいるとまず目にはいるのが、奥の2枚の絵。 (左) 智内兄助(ちない・きょうすけ) 「山祇(やまつみ)」 (平成7年作品)。 (右) 門倉直子 「キャットウォーク」 (平成20年作品) 智内兄助さんは、調べたら わが郷里・愛媛県出身のひとだった。もっとも松山市ではなく、越智郡波方町(おちぐん・なみかたちょう)、いまの今治(いまばり)市の出身。 ロッカクアヤコ 「無題」 (平成22年作品) くるっと後ろを向いて、会場内から入口を見たところ。左側に見えるのが、襖にアクリル絵具で描いた奔放なロッカクアヤコ作品だ。 太田聴雨 「芭蕉」 会場で唯一の掛け軸。太田聴雨 (明治29年~昭和33年) の 「星を見る女性」 は郵便切手にもなっていて国立近代美術館でも見たことがある。その聴雨さんの芭蕉。 これを出展した北林憲次さんは、太田聴雨の姪の娘さんと結婚なさったという、そういう御縁だが、この作品はオークションで購入なさったという。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Aug 25, 2013 12:56:50 PM
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