カテゴリ:美術館・画廊メモ
外田千賀(そとだ・ちか)さんは、研ぎ澄ました感覚で人物を描いてくれます。
正統派の技を身につけた上で、イラスト風にも神話風にも変奏して物語を紡ぐひとですね。 こちらに自画像が。これは、彼女が銀座ギャラリーフォレストで個展を開いたとき、ぼくが注文した作品で、ぼくの部屋に飾ってあります。(今回のスパンアートギャラリーの個展には展示されていません。) 外田千賀 「すべてを試して知り尽くしたい」 さて、楽しみにしていた今回の個展は、初日が台風だったにもかかわらず客足があったとのことで、だいぶ売れていました。滑り込みで買ったのが、この小品です。 「であい」 菜の花がちょっとデカくなりすぎましたが、理想の女の子 像です。 「パサールへの扉」 (部分) こちらもかわいいですね。ジクレー版画。いま外田さんのフェースブックのタイトルバックの絵として使われているものの色違い。 「慈愛とためらい (海魚)」 今回の個展の大作。これはモデルさんをお願いしないと、とても描けないだろうと思うのですが、いろいろな写真資料を頭のなかで組み合わせて描いたというから外田さんはたいへんな才能です。 「ネイキッド・ハート (梨)」 がぜん、古代ローマの遺跡の壁に描かれていそうな雰囲気です。わたしのいう外田さんの「神話風」とは、こういうスタイルのこと。 「慈愛とためらい (昇竜)」 こちらはDM葉書に使われた作品。これほどすてきなキスとウインクには、もう二度とお目にかかれないのではないでしょうか。 DM 葉書を受け取ったらすぐ予約すればよかったと、会場で売約済を見て自分を責めること、しきり。 「PORTRAIT ~姉妹~」 こういう正統派の絵も描くのです、外田さんは。あるご家族から注文を受けての作品。 そのご家族のポートレート作品が、あと2枚展示されています。(すべて非売品。) 外田千賀さんは、東京藝術大学の油画を卒業して、いまは同大学の修士課程の1年目。美術解剖学を学んでいます。 このたびご結婚され、院修了後は愛知県へお引越しされるとか。 愛知に移っても、ぜひいい絵を描き続けて、ときどき東京でも個展・グループ展で絵を見せてほしいです。 期待のディーヴァです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 22, 2014 09:21:39 AM
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