カテゴリ:美術館・画廊メモ
あと5時間で終わる珠玉の13人展。
ぼくは初日に立澤(たつざわ)香織さんの小品 「乱れて不機嫌」を買いました。意味深なタイトルですが、乱れたのは、髪でした。 立澤香織 「乱れて不機嫌」 アイシャドーのところが気に入っています。立澤さんも、お気に入りの作品だそうです。 この作品は、下の 「ベロアのドレス」 を描いたあと、からだと脳に残る波動で描き上げた由。だから、小品だけど単なる小品ではないわけです。 「ベロアのドレス」 ちなみに「ベロア」というのは英語だと velour で、ビロードふうの厚手の布地のことです。 「カルメン」 はなやぎのある、いっしょにいたくなる作品です。 「民 (狩り)」 部分 さて、こちらの娘は、中国貴州省の少数民族でしょうか。 「民 (狩り)」 羽根飾りの全体像をみるとアメリカ先住民とわかるわけですが。 「民 (妹)」 アメリカ先住民シリーズです。 さて、ぼくの応援している吉敷麻里亜さんも新作を出品していました。今回は描く女性がぐっと大人びた感じです。 吉敷麻里亜さんのコーナー 和紙に背景を描いたあと、そこから1センチほど浮かして絹地に描いた絵を重ねるという、凝った手法です。うまく背景が透けて見えるようにしてこれを生かすのは、むずかしい技ですが今回、人物も花鳥もうまくいっていました。 (ガラスに天井の照明が反射して、一作一作のアップがうまく撮れなかったので、集合写真でごめんなさい。) 外田千賀 「退廃・創造」 さて、外田千賀さんです。スパンアートギャラリーで完売達成のすぐあとのグループ展で、作品を描くのがたいへんだったそうです。 外田千賀 「喪失・再生」 こういう美少女のイラストふう絵画は確実な需要があって、描くひともたくさんいそうに見えますが、ちょっと くすみ をいれた古典風の彩色が外田さんの持ち味ですね。 今回の13人展は、コレクターの山本冬彦さんが指名した作家さんたちで、みなさんさすがです。 ぼくの発見は、丹念な人物写実の鉛筆画の望月宗生さん、神楽のような東南アジアの舞踏のような仮面劇のオーラを発散させる宮間裕子さんでした。 INTRO ―コレクター 山本冬彦が選ぶ若手作家展― @ The Artcomplex Center of Tokyo (新宿区大京町)、10月13日午後6時まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 13, 2013 01:08:04 PM
コメント(0) | コメントを書く
[美術館・画廊メモ] カテゴリの最新記事
|
|