「グローバル人材の育成」 という掛け声が最近のはやりである。
「グローバル人材」 を語る集会や記事がいろいろある。噴飯ものなのは、寺島実郎のような非常識人がグローバル人材を語る側に回っていること。 非常識人は互いに引き合うものらしく、寺島実郎氏がタッグを組んだのが鳩山由紀夫氏だった。ひとに媚びる目線が身上のこの二人の非常識によって日本外交は大迷走し、後始末がいまだに終わらない。 「グローバル人材」 からもっとも遠いひとの見本が、寺島実郎氏。事実が証明している。 (彼は元商社マンを売りにしているが、経歴を見ればわかる通り、商社前線の実務経験はまったくないひとだ。) * ではどういうひとがグローバル人材を語れるか。 ことし6月に亡くなった一流の実業家・諸橋晋六さんのことばを引こう。 平成8年2月に社員に向かって語りかけたことばだ。当時は 「グローバル人材」 などという用語じたい存在しなかったが、いまこれを読むと正にグローバル人材の要件を的確に語っている。 ≪我々はみんなコモンセンスを持っていると思います。でね、コモンセンスって、日本語の 「常識」 以上に、いろんな判断力とか、経験をちゃんと こなして、ものを正確に見るのがコモンセンスだと思うんですけどね。 コモンセンスを持ちましょう。 それで、そのコモンセンスを貫くためにはね、相当なファイティング・スピリットが要りますよ。変な妥協をしない、変なふうに曲げないためにはね。自分の作ったコモンセンスでいいです。 コモンセンス何だって、いちばん言いにくいものなんですけれども、自分の考えてるコモンセンスを貫いて実行に移していこうって、そういうファイティング・スピリット、それは持ってもらいたい。 それから、最後はね、健康ですよ。からだは、気をつけなさい。自分なりの体の鍛え方ね、そういうことで、何しろ健康を維持する、健康を強くする。 そういうことをしないと、いま言ったコモンセンスも守れないし、コモンセンスで行動することもできない。 だから、非常に口幅ったい言い方かもしれないけれど、 ・ コモンセンスを持とう ・ これを貫く、ファイティング・スピリッツに近いような負けじ魂を持っていましょう ・ で、それをまた貫くために、健康でいようと ・ それで、愉快に今年を過ごそうと、 こういうふうに思います。≫ キーワードを英語で並べるなら Common Sense Fighting Spirit Health and Cheerfulness この3つが連関して、互いに支え合っている。1つだけではダメ。2つだけでも足りない。 付け加えるなら、技術論的には英語と会計学もグローバル人材の不可欠要素だとは思う。しかし、グローバル人材の本質は諸橋晋六さんのことばに集約されるのではなかろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 29, 2013 07:49:22 AM
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