カテゴリ:ぼくの疑問符
業界紙の 『電気新聞』 に細川・小泉という勉強不足コンビをいたぶる秀逸な辛口コラムがあったのでご紹介したい。業界紙読者だけではもったいないと思ったもので。
電気新聞 平成26年2月17日、10面 ≪【オピニオン】 反知性主義に惑わされるな 本意ではないが、敗者の傷口に塩を塗る。 細川・小泉連合の敗北は、その矛盾だらけの主張に都民が冷静な判断を下した結果と言える。 立候補表明の際、細川氏は 「祖父近衛文麿の過ちを繰り返したくない」 と語ったが、その祖父が大政翼賛会を設立し、日独伊三国同盟を締結したのは、大手新聞社が煽り続けた開戦世論に背中を押された側面が大きい。今回、細川・小泉連合を絶賛したのも、かつて開戦世論を握った新聞社。ある意味で細川氏は、祖父の過ちを繰り返した。 ちなみにソ連コミンテルンのスパイ、リヒャルト・ゾルゲと共に国家の重要情報を流し続けた、近衛首相のブレーン尾崎秀美(ほつみ)氏も細川氏もその新聞社の出身。歴史の不思議な縁だ。 国会議員73歳定年制を提唱していた小泉氏は、今回76歳の細川氏を擁立。 「核廃棄物の最終処分場がないから脱原発だ」 と言うが、地球温暖化をもたらす二酸化炭素の処分方法がないまま、化石燃料を使い続けることには全く言及がない。 反米的姿勢の日本の政治家は米国により排除されるとの噂がある中で、米国完全追従の小泉内閣は長期政権を保った。その米国は 「脱原発」 には猛反対だ。世界の原子力は、日本の原子力技術なくして成り立たないからだ。 そもそもジャパンマネーの活用を目論む米国の強い要請を受けた郵政民営化が、日本国民のためになったか。米国の郵政事業は今だに国営のままだ。道路公団民営化は中途半端で、何ら経済対策も取らなかった小泉政権は、「失われた10年」 を 「失われた20年」 にした元凶だ。 彼の政治手法は 「反知性主義」 と言われる。国民に合理的判断をさせないよう分かりやすい言葉で情緒に訴える愚民化政治だ。歴史上、知性によらず情緒に依拠した政治が、国民のためになったためしはない。 (千慮一得)≫ 上掲文中で批判されている大手新聞社とは、もちろん朝日新聞社のこと。 ところで、10年以上も前になるが、リヒャルト・ゾルゲと尾崎秀実を描いた 「スパイ・ゾルゲ」 という映画があった。女優陣はよかったが、男優がいまひとつで、ゆがんだ歴史観のシナリオに至っては二流以下というものだった。 平成15年に 「国家」 を理解せず 「スパイ映画」 が作れるか という映画評を書いたのがウェブ上に残っているので、ご覧ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Feb 25, 2014 08:16:03 AM
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