テーマ:政治について(19967)
カテゴリ:ぼくの疑問符
原子力規制庁の官僚が議論から意図的に逃げているという指摘がある。
外部専門家の意見をいつ、どういう形で聴取して、それを議論の材料にしていくのか、規制庁は一向に説明しようとせず、自分らの内なる世界に閉じこもるばかりであると。 よほど後ろめたいのか。誠実さを缺(か)いた姿勢で公務をおこなっていると見られてしまう。 電気新聞 平成26年7月2日2面 ≪敦賀市長 専 門 家 排 除 に 遺 憾 の 意 敦賀破砕帯評価で意見書 日本原子力発電敦賀発電所の敷地内破砕帯評価を巡り、福井県敦賀市の河瀬一治市長は7月1日、原子力規制庁を訪れ、幅広い専門家の議論への参加と科学的・合理的な証拠を示すことなどを求める意見書を提出した。 河瀬市長は原子力規制庁・森本英香次長に対し 「(評価会合で)有識者メンバー以外の専門家を排除するような対応がなされたことは大変遺憾。しっかりと対応してほしい」 と述べた。 同発電所の敷地内破砕帯を巡っては、6月21日に開かれた評価会合で原電側が会合前日に用意した資料が採用されず、同社が招いた外部専門家2人の同席も認められないといった場面があった。 河瀬市長は 「多様な意見を入れ、公平かつ科学的な議論を尽くした上で丁寧な説明を行うことが、市民から信頼される規制につながる」 と強調したうえで、 「我々の思いが一体どうなっているのか不満に感じている。メンツばかりを気にするのではなく、きちんとした証拠を示してほしい」 と訴えた。 一方、森本次長は 「評価会合は各学会から推薦された5人で破砕帯について議論する場。そこに第三者として専門家が入ることはもともと想定していない」 と話し、事業者のデータや考え方を説明する立場なら同席はあり得るとの認識をあらためて示した。 意見書では、 (1) 有識者やピアレビュー委員以外の専門家の参加 (2) 審議に入る前に有識者が考える議論の焦点を明示すること (3) 科学的・合理的な証拠を示し、評価に携わった者が市に対して丁寧に説明すること ――の3点を要望した。≫ 敦賀市長の要望は、いちいちもっともなことである。 市長が公の場で国家公務員に対して 「メンツばかりを気にするのではなく、きちんとした証拠を示してほしい」 と物申すのは、よほどのことだ。 原子力規制庁としてはあくまで、規制庁が選んだ有識者が一流の科学者であり、およそ それ以外の科学者はみな二流だからいい加減に 「業者の声」 として打っちゃっておけばいいというふうな考えなのか。だとすれば問題だ。 科学にも誠意が必要だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 2, 2014 11:56:27 PM
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