むかし電力関係で間違ったことを配信コラムに書いた。悔やんでいる。
太陽が雲に隠れて太陽光発電の出力が落ちても、そのあおりで電車が止まったりしないのはなぜか。 多少の余裕を見込んで多めに発電し、刻一刻、余った電気は捨てているのですよ~、てなことを書いた。 全くの間違いで、お恥ずかしい限り。申し訳ありません。 教えて! goo の 「余剰電力の活用 or 処分方法に関し教えてください。」 が、正しい答えを上手にまとめてくれているので、ご参考になさってください。 世の中の電力 「消費」 量は、刻々と変わる。気温が上がれば空調を使いだし消費量は増えるし、工場の操業が終われば電力消費は減る。 電力 「供給」 側の不規則な変動もある。発電所の事故がいちばん深刻だが、太陽光発電や風力発電の雲まかせ・風まかせもやっかいだ。 それでも電力ネットワークの全体としては、「消費量」に「供給量」が常に限りなく一致するように、発電所の出力を刻々と調整している。一致させないと、周波数や電圧がブレてしまう。 出力調整は、発電設備の自動制御による微調整と、電力のプロが需要予測を行って発電設備を計画的に立ちあげたり停めたりする手動対応を組み合わせておこなっている。 電気新聞に、出力調整の実際のようすが書かれているので、ご紹介する。「中給」というのは、中央給電指令所の略だ。 電気新聞 平成26年7月14日3面 ≪関西電力エリア 「原子力ゼロ」の夏 安定供給へ中給奮闘 経済運用面では厳しさも 関西電力は7月10日夕、中央給電指令所(中給)を報道陣に公開した。 中給は電気の消費と発電のバランスを監視し、エリア内の周波数と電圧が適正に保たれるようにコントロールする安定供給の要(かなめ)だ。 「原子力ゼロ」の夏を迎えて供給力が限られる中、24時間態勢で業務にあたる社員は「次にどんな対策を取るか、常に念頭に置いている」(木谷博昭・中央給電指令所長代理)と緊張感が絶えない。 関電では突発的なトラブル時を除き、周波数が60±0.1ヘルツ以内に収まるよう管理している。空調のオンオフなど短周期の変動は、発電機が自ら周波数を検出して出力を調整する「ガバナフリー制御」で対応するが、数分~十数分の変動には中給から信号で発電機を自動制御する。 より長時間の負荷変動に対しては、需要予想と実績の差から2時間先までに必要となる発電量を予想し、最適な運転出力を算出して3分ごとに発電機に信号を送る「経済負荷配分装置(ELD = Economical Load Dispatching)」で調整する仕組みとなっている。 ただ、自動化されたシステムだけでは時々刻々と変動する状況には対応できない。 例えば、夏場の朝にはオフィス・住宅の電灯、空調や工場の生産ラインなどの立ち上げが重なり、5時間ていどで関電エリアの供給力のおよそ3割にあたる発電機を一気に立ち上げることもある。 こうした状況では、発電所に連絡し前日までの需要予測に基づいて予定していた起動を早めるなどマニュアル(手動)対応が必要。 〔後略〕≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 2, 2014 11:51:56 PM
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